1996-04-19 第136回国会 参議院 予算委員会 第10号
担保があれば審査態度が甘かったということはあのころ銀行界共通に言えたことでございまして、バブル経済崩壊後の反省に立ちまして、担保は信用度を補完的に見る一つの材料にすぎない、要は相手先企業、相手先企業経営者いかんであるというふうに見るように改めております。住専に対する銀行の融資が行われましたことの背景には、担保偏重主義ということがあったように思います。
担保があれば審査態度が甘かったということはあのころ銀行界共通に言えたことでございまして、バブル経済崩壊後の反省に立ちまして、担保は信用度を補完的に見る一つの材料にすぎない、要は相手先企業、相手先企業経営者いかんであるというふうに見るように改めております。住専に対する銀行の融資が行われましたことの背景には、担保偏重主義ということがあったように思います。
しかしもし、民間の企業で、経営者いかんでは十分公共性が確保されるということになれば、私は、専売公社なんかも必ずしも公社にとどめておく必要はないような感じがするのであります。公社として経営する以上は、やはり、一般にいわゆる企業の社会性でなしに、もっと公共性というものをしっかり打ち出さなければならぬような感じがするのであります。
価格というものは御承知の通り、たとえば料亭とかその他しにせのようなものがありまする場合には、経営者いかんによっては価格があるし、価格がないのであります。こういう無形な価格形成の要素がありまする物件については、特にそういう点慎重にやらねばならぬと思うのであります。