1986-11-28 第107回国会 参議院 日本国有鉄道改革に関する特別委員会 第10号
○田渕哲也君 私は、労使関係がうまくいっているとか悪いとかいうのは、もちろん労働組合側自身にも責任はありますけれども、しかし労使関係というのは経営者と労働組合の相互の関係なので、非常に相対的なものだと思うんです。経営者側、職制側、これに私は国鉄の場合非常に大きな問題があったというふうに思いますが、この点はどうお考えですか。
○田渕哲也君 私は、労使関係がうまくいっているとか悪いとかいうのは、もちろん労働組合側自身にも責任はありますけれども、しかし労使関係というのは経営者と労働組合の相互の関係なので、非常に相対的なものだと思うんです。経営者側、職制側、これに私は国鉄の場合非常に大きな問題があったというふうに思いますが、この点はどうお考えですか。
だから、組合側自身がそういう自制というものができないものか。そういうふうな組合の態度が確立するならば、この問題はおのずから新たなる展望が開けてくると私は信じておるものでございます。
しかし、これがすべて――私も管理者側に落ち度あるいは努力が足りなかった点がないとは申しませんが、同時に、組合員側におきましても、こういう事態を起こしたということについて、組合側自身もやはり反省をしていただかなければならない問題もいろいろあると思います。今後につきましては、相互に足らざるところを補って、相互不信というものをなくすように努力をしたいと思います。
その時間を縮めよう、これにはもちろん、労働組合側自身の進歩もあります。使用者側の進歩もあります。今日イギリスなぞの場合に見られるそれは、やはり歴史の結果からもたらされたところの労働問題に対する知識と理解です。しかし、われわれは、イギリスのそういう理解に達するまでの何百年の時日を、そのままわれわれが待っているわけにはいかない。こう私は考えている次第であります。
その間最初に申し上げましたごとく、組合責任者に對しても、この事態を收捨するために、現に提訴は進行しているのだ、提訴進行中にこういう事態を——理由はともかくも、この事態を收捨するためにその協力する點をいろいろ組合にも傳えて、組合側自身としてもこの事態收捨に對して協力方を要請をしているわけでありますが、事態はかようになつている次第であります。