1952-06-12 第13回国会 衆議院 本会議 第53号
一九五〇年、ソ同盟が、旧関東軍細菌戰犯として天皇を初め、石井元中将らの引渡しを要求したが、アメリカの拒否するところとなつておる。しかるに、本年二月の朝鮮民主共和国朴外相の声明によれば、米軍の朝鮮における残虐きわまる細菌戰に、かつてソ同盟によつて摘発された戰犯石井らが協力していることが明らかにされているではありませんか。
一九五〇年、ソ同盟が、旧関東軍細菌戰犯として天皇を初め、石井元中将らの引渡しを要求したが、アメリカの拒否するところとなつておる。しかるに、本年二月の朝鮮民主共和国朴外相の声明によれば、米軍の朝鮮における残虐きわまる細菌戰に、かつてソ同盟によつて摘発された戰犯石井らが協力していることが明らかにされているではありませんか。
これにつきまして、われわれが看過しがたいということを申し上げましたのは、実はこの二月二十三日の平壌発の朝鮮民主主義人民共和国の外相たる朴憲永氏の声明によりますと、米帝国主義者は、この犯罪の準備を進めるにあたり、日本軍国主義の御用学者である日本の細菌戰犯から公然と協力を受けた、彼らは日本の戦犯石井四郎、若松有次郎、北野マサゾウを朝鮮で指揮した、これらの連中に対しては、一九五〇年二月一日、ソビエト政府は
少くとも常識からいつても、関東軍の細菌戰犯としてソ同盟から指名されている者が、日本国内で戦犯でも何でもないということがどうして言へるのですか。少くとも陸軍の中将、少将、しかも関東軍でこういう特別な任務に服していた者です。
(拍手)旧関東軍の極悪非道を物語つておる、かの細菌戰犯問題が公表されますると、そのとたんに、主要戰犯の一人、元軍医中将石井四郎は突如姿をくらまし、吉田内閣は、何ゆえか、これをそのまま放置しておる。旧日本軍人の台湾密航説が盛んな最中に、生き証人として台湾から帰国して来た元中佐吉川源三も今日また行方知れず、何ゆえか吉田内閣は、これをこのまま放置しておる。
そういうような細菌戰犯や何かの問題が起つて来るに従つて、元そういう部隊のもの、あるいは特務機関その他のものは名前をかえたりいろいろなことをして隠れております。これははつきりと戰犯分子です。こういう戰犯分子をソビエト側の方では捜索しておりました。われわれもこういう戰犯分子に対しては、当然処分するのが正しいと考えておりました。そういうようなために、そういう意見を徴せられたことはあると思います。
○石田(一)委員 それではこれは問題が飛ぶのでありますが、これも一つの感情的な問題になるかもしれませんが、あなた先ほど山田中将ですか何ですか、細菌戰犯の問題が出ましたが、こういうものはいわゆる反動として徹底的にこうだとおつしやつたんですが、それが真のわれわれの望む民主化である、そういうことをおつしやつたのですが、もちろん民主化の過程においては、こういう犠牲者が出ることは当然のようにも私たちは考えますが
しかも、こういうことをやりながら、密輸、募兵のあの海烈号の背景と目されている戰犯分子の新亜通商会社の第一回の打合会を首相官邸で行わせ、細菌戰犯その他の国際的人道と平和の加害者どもの検察は、渉外関係に籍口してサボリ続けておる実情ではないか。
重要なんですが、これは他の委員からも指摘されましたように、個々の重要な論議について、外務大臣が来ませんと、何も答えないというような状況であるので、私はこの前、細菌戰犯の問題についても聞きましたが、今度のこういう問題につきましても、やはり外務大臣の見解、態度などをほんとうにお聞きしないと、話が進まないので、ぜひこの次の機会には、外務大臣の出席を求めたい。
こういつたところの細菌戰犯の報道が、まさかあるということを知らなかつた将官は、これは帰国じやないか、これはもう最後の取調べではないかといつたような考えを持ちまして、非常にそこにおいて帰国話が持ち上つたのでありますが、細菌戰に関するところの報道があつたために、それでまたその帰国話もなくなつたというような状態になつております。
○聽濤委員 私は細菌戰犯問題をお聞きしたい。主として法務総裝にお尋ねしますが、外務当局の方にも関連するものがあつて、その方は外務当局からお答え願いたいと思います。 大体細菌戰犯問題というのは、この間のソ同盟におけるハバロフスク軍事法廷の裁判によつて明るみに出て参りました。その内容はきわめて重大な問題を含んでおります。