1998-04-01 第142回国会 衆議院 科学技術委員会 第5号
この設計に問題があったために、配管中を流れておりますナトリウムの流体力によってその細管部に高サイクル疲労が生じたといったことでございます。 そもそも、こういう不適切な設計が見逃されたといったことは、これは品質管理の問題でございます。
この設計に問題があったために、配管中を流れておりますナトリウムの流体力によってその細管部に高サイクル疲労が生じたといったことでございます。 そもそも、こういう不適切な設計が見逃されたといったことは、これは品質管理の問題でございます。
科学技術庁、原子力安全委員会等の報告書によれば、事故の発生原因は、二次主冷却系の温度計さやが破損したためとされ、太管部から細管部に急激に太さが変わる段付きの温度計さやの設計に問題があったとしている。また、動力炉・核燃料開発事業団には、設計図面の検討の過程で設計上の問題点を指摘、改善できなかった点で問題があったとしている。」
まず、漏えい事故の発生原因でございますが、これにつきましては、この温度計のさやの設計におきまして、当時のアメリカ機械学会の技術基準を正確に理解しないまま設計を行ったというふうなミスがありまして、そのために高サイクル疲労が細管部に生じ破損したということが判明しております。
なるほど安全性に関しては、行政庁の審査結果についてさらに原子力安全委員会がダブルチェックを行うのですから慎重に慎重を重ねてきたと考えられるわけですけれども、現実には、温度計のさやの細管部が破損してナトリウムが漏れて大騒ぎになったわけでございます。
第四点目の事故原因の最終報告についてでありますが、今後、蒸気発生器のナトリウム入口部で発見された温度計さや管の破損した細管部を取り出して破面観察等の調査を行うとともに、ナトリウム漏えい燃焼試験を行う必要があると考えており、これらの結果の解析評価を経てタスクフォースにおいて十分最終報告とし得ると判断できる状況になれば、最終報告できるものと考えております。
これまでの調査の結果、温度計さや管の細管部が破損したのは、温度計さや管に生じた高サイクル疲労によるものと判断されております。このようなことから、この段階で断定的に申し上げるのは避けさせていただきますが、温度計の設計に問題があった可能性が高いと考えております。 いずれにせよ、現在進めている調査の結果を得て最終的に判断したいと存じます。 エネルギー研究開発に関するお尋ねがございました。
その結果、温度計信号の取り出し部にある保護管部にはナトリウム化合物らしきものが詰まっていること、当該温度計ウエルの配管内に差し込まれている細管部がフィルム上確認できず、さらに、ウエル細管部の中に組み込まれている直径約三ミリの熱電対が流れに沿って約四十五度方向に曲がっていることがそれぞれ認められたとのことであります。
私どもまだ評価が進んでおりませんのでこの場でお答えしづらいのですが、SGの細管部の損傷部から二次側に漏れているわけでございますけれども、そちらから漏えいしていく量、それからそのときに発生している圧力、これとの関係で、このECCSがどれくらい注入できるかというのは決まってくるのではないかと思います。