1973-07-10 第71回国会 参議院 地方行政委員会 第15号
第一に、公営交通の累積不良債務八百七億円について、政府は何ら財政措置を講じておらず、もっぱら地方自治体の一般会計からの繰り入れに頼っているだけであります。自主財源の乏しい地方自治体の財政から八百七億円もの返済をしいる今回の措置は、公営交通に限らず、地方自治体の財政を一そう悪化させるものであります。
第一に、公営交通の累積不良債務八百七億円について、政府は何ら財政措置を講じておらず、もっぱら地方自治体の一般会計からの繰り入れに頼っているだけであります。自主財源の乏しい地方自治体の財政から八百七億円もの返済をしいる今回の措置は、公営交通に限らず、地方自治体の財政を一そう悪化させるものであります。
と申しますのは、本来でございますれば、やはりこの第十七条の二の二項の規定、こういうもの、十七条、十七条の二、十七条の三と、こういう規定を読み合わせてみました場合に、やはりこの新法第八条の規定を設けませんというと、この累積不良債務の解消のための元本あるいは利子、こういうものを一般会計が持つということはまあ当然には出てこない。
と申しますのは、やはりこの一般会計で累積不良債務のたな上げ分についての元本を持つあるいは利息を持つということは、この第八条の規定を用いませんで、現在の地方公営企業法の十七条の三の規定の解釈としてはいささか無理があるんじゃないだろうか。
まず、修正の趣旨について申し上げますと、御承知のとおり、内閣提出の法律案は、地方公営交通事業の経営の現状にかんがみ、その経営の健全化を促進するため新たな経営の再建制度を設け、累積不良債務のたな上げのための再建債の発行、これにかかわる利子補給等所要の措置を講じようとするものでありますが、この際、交通事業再建計画に定める事項及び再建債にかかわる国の利子補給に関する規定に所要の修正を行なおうとするものでございます
御承知のとおり、内閣提出の法律案は、地方公営交通事業の経営の現状にかんがみ、その経営の健全化を促進するため新たな経営の再建制度を設け、累積不良債務のたな上げのための再建債の発行、これにかかる利子補給等所要の措置を講じようとするものでありますが、この際、交通事業再建計画に定める事項及び再建債にかかる国の利子補給に関する規定に所要の修正を行なおうとするものであります。
過去の累積不良債務による経営の重圧を除去する。そしてまた、一方では、午前中問題になりましたように、新しいバスの購入費の国庫補助制度というものを設けた。そして、経営基盤を健全ならしめることに積極的に協力する。また、国や地方の公共団体が協力して、路面交通機関が十分その機能を発揮できるように、都市交通の環境整備のためにあらゆる施策を着実に進めていく。なるほど問題は簡単じゃないと思います。
この観点から今回の政府の対策を見ました場合、路面交通事業の累積不良債務に対する財政措置はきわめて不十分であると思います。特に、再建債の元金返済をすべて地方公共団体の一般会計に負わせたことは、赤字のおもなる原因が、企業を取り巻く環境の悪化、つまり、外的要因にあることを考えるとき、はなはだ不当な措置であると言わざるを得ません。
たとえば累積不良債務の処理についての企業外の財政負担、これは今度おやりになった。それから、地下鉄の特例債の利子補給だけではだめだということ、これは今度おやりになった。それから、この元本部分につきましては、国と地方自治体が折半して処理するという内容、それから、行政路線につきましての規定というものが示されて、これは全然無視されてしまっている。
千二百九十二億円という累積不良債務をかかえておるわけでございます。
最後に、再建債については、利子だけでなく、元金も国から補助すべきではないかというお尋ねでございましたが、今回の再建対策にあたりましては、路面交通事業、バス、市電等でありますが、の累積不良債務を交通事業再建債の発行によってたな上げをいたします。
そういう意味合いで、累積不良債務についての何らかの財政措置を含めた解消計画というものを新たに立てなければならない、かように考えておるわけでございます。国鉄財政再建計画に見合ったような抜本策をという御指摘でございました。そういう点を中心にいたしまして、私どもといたしましては、ぜひ公営交通の健全化を抜本的にはかるための対策を、御答申を得て、来年度予算で実現してまいりたい、かように思っております。
ところが、最近の決算の見通しによりますと、それを別にいたしまして五百八十四億という新たな不良債務というものが発生をしておるということでございまして、いまのままで参りますと、四十一年三月三十一日現在の累積不良債務というものは、これは解消できるわけでございますけれども、それが終わりましたあとに、そっくりそれと変わらぬくらいの額のものが新しく不良債務として出てきておる、こういう事態になっておるわけでございますから
赤字の累積、不良債務がどんどんふえてくる、ふえるばかりで減らない。そうして、やれ路線の上下を詰めろとかいうことで、実は需要の面からいえば、たいへんに需要があるのにこたえられない。年じゅう文句ばかりいわれている。そういう状態で、しかも賃金に触れられる、がまんがならぬということになるのですよ。