2008-06-10 第169回国会 参議院 農林水産委員会 第14号
○政府参考人(井出道雄君) 今委員から御指摘がありましたように、この木質系のバイオマスからエタノールを製造するに当たりましては、糖化、発酵を経まして、エタノールに変換される成分であるセルロースあるいはヘミセルロースといったものと、それ以外の成分であるリグニンの分離というのが避けられない工程でございます。
○政府参考人(井出道雄君) 今委員から御指摘がありましたように、この木質系のバイオマスからエタノールを製造するに当たりましては、糖化、発酵を経まして、エタノールに変換される成分であるセルロースあるいはヘミセルロースといったものと、それ以外の成分であるリグニンの分離というのが避けられない工程でございます。
セルロース系エタノールにつきましては、御指摘のとおり、木材あるいは稲わらあるいは資源作物、これらをもとにいたしまして、糖化あるいは発酵しやすいように前処理、硫酸などを使って前処理をしている、その上でセルロースを酵素、微生物によりまして糖化、発酵させると、こういったことででき上がってくるわけであります。 現状、純粋に商業ベースに乗るほどのコストにはなってございません、大変高いコストでございます。
その際に大事なことは、何といっても、委員も強調しておられますセルロース系の原料を糖化すると、糖分にしてそれでエタノールにしていくということになるわけですが、これは酵母が、酵母、エンチームですね、これがどういうのが一番いいのかというのが大変難しい課題になっていると承知しております。
特に、再三申し上げますが、このセルロース系原料の効率いい糖化、ここを本当にどうやってやっていくのか。これがもうできれば、我が国の将来って本当に大きく変わるんじゃないかというふうに私は思っております。
トウモロコシなどは、産出エネルギーを投入エネルギーで割った比率が一・一から一・五、サトウキビは非常に高くて七・六から七・八ということでありますが、トウモロコシの一以上というのも、糖化をして発酵、蒸留をしたり、あるいは排水処理などの環境保全のための必要な投入エネルギーも考慮すると一を切るというような指摘もありました。
ここに一つの問題があるように思いますし、カンショ用でん粉を、糖化用以外にも用途を広げていく努力というのが必要なのではないかというふうに思いますし、そのためには、もう少し衛生面も考え、工場の設備というものももう少し考えていく必要があるというふうに思うところでありますが、でん粉工場の再編と設備の近代化について農水省はどう考えておられるのか、お聞かせをいただきたいと思います。
○加藤修一君 一つ紹介したいと思っていますけれども、先ほどガス化メタノール法の話を申し上げましたけれども、これを先進的にやっているのが実は長崎総合科学大学の坂井先生のグループでありますけれども、要するに従来のセルロースの糖化技術による液体燃料化については極めて効果がよくないということで、こういう方式を提案しているわけであります。
ですから当初の、いわゆるセルローズから糖化して、そしてアルコールという、なかなか菌は見つけにくいわけですけれども、これは私は見ておると、農林省の研究所でもそういう研究をやっておるのですね。ですからそこらも総合的に、本当に国が政策としてアルコール燃料を、そしてメタノールだけじゃなくてエタノールも使うということで政策的な方針をきちっと出せば、そっちの方の研究も進むだろうと思うのです。
委員会におきましては、異性化糖等の輸入見通し、輸入異性化糖等の価格調整方法、加糖調製品の輸入動向、でん粉の需給動向と糖化業界の現状、甘味関連作物の生産状況、輸入食品の安全性等について質疑が行われましたが、その詳細は会議録によって御承知を願います。 質疑を終局し、討論に入りましたところ、日本共産党を代表して林委員より反対である旨の発言がありました。
このでん粉の主要な需要先は異性化糖その他の糖化製品でございますが、この異性化糖の需要もほぼ一巡いたしまして、これも伸び悩んでいるということで、全体の需給及び国産芋でん粉の需給も厳しい。それに加えて、日米合意による輸入アクセスの改善が行われるわけでございますけれども、さらに厳しくなるというのはまさに御指摘のとおりでございます。
一 糖化業界については、国内産いもでん粉の円滑な消化に寄与していること等にも留意し、同業界の秩序ある健全な発展が図られるよう指導に努めること。 二 国内産いも類の需要拡大を図るため、でん粉原料用に併せて、今後増加が期待される加工食品用への用途開発を積極的に推進すること。 三 加糖調製品の輸入については、その動向を注視し、国内の砂糖需給に悪影響を及ぼすこととならないよう努めること。
それで、いわゆるコーンスターチ、トウモロコシとの抱き合わせの関係の問題ですけれども、これはやはり糖化業界の実態、こちらの側にしますと、原料を外国に依存しているという形だから非常にこの辺の問題が大きな関心事になるだろうし、また国内のでん粉等々の生産者にしてみると、この問題がまた重要な問題になるという形で、双方やはりお互いに共存共栄、お互いに成り立つということが非常に重要なことだと私は思うんですよ。
○山本国務大臣 生産者はもとよりでございますけれども、大事な施行先の先生今御指摘の糖化業界、この意向等も十分お聞きをいたしまして対応してまいりたい、こういうふうに考えております。
その中で国内産の芋でん粉が大体四十万トン程度で、ブドウ糖あるいは異性化糖の糖化用と私ども言っておりますが、糖化用に向けられるものがそのうちの約六割、その他が化工用でん粉あるいは水産練り製品等に向けられるものということでございますが、糖化用のでん粉につきましては、主たるマーケットでございます異性化糖が大体需要が一巡したということで、もう余り伸びないだろう、むしろ横ばいであろうというように想定されておりまして
それは、日本古来の特有な技術でございます並行複発酵、糖化と発酵が同時に進行するというすばらしい技術によりまして米だけからでも二〇%以上のアルコールはとることができます。非常に優秀な技術でございます。世界に誇れる技術でございます。 それから、先ほどの酒税法で一五%以上しかお酒はつくってはいけないということでございますけれども、現在の酒税法では一%以上ならすべて可能でございます。
先生御指摘のように、まず糖化製品については六十五年四月から自由化をするということになりました。しかし、国境措置を講じまして保護をするということにいたしたわけでございまして、現行は関税が二五%でございますけれども、六十五年度には七〇%、六十六、六十七と一〇%ずつでございますけれども減りまして、六十六年は六〇、六十七年は五〇%でございます。
三月一日の農水委員会で官房長は、品目等の特性についてこれは見ていく必要があるという趣旨のことを述べられましたが、我々が承知しているところによれば、昭和六十年度のでん粉の消費約二百二十六万トンの中で、その六二%に当たる百三十九万トンが糖化製品、すなわちブドウ糖、水あめ、異性化糖などになって消費されております。
御承知のように、現行のウイスキーの定義は酒税法の第三条にございまして、三つに分かれて書いてございますけれども、一つは、いわゆる発芽させた穀類、麦芽とお考えいただいたらよろしいわけでございますが、それと水を原料といたしまして糖化させまして、そして発酵させたアルコール含有物を蒸留したもの、いわゆるモルトであります。
そんなことで、国産芋でん粉の原料であるカンショ及びバレイショは南九州や北海道の畑作農業にとって欠くことのできない極めて重要な作物でございまして、また、国産芋でん粉にとってブドウ糖、糖化製品は重要な需要先であることは先生御指摘のとおりでございます。 一方、国産芋でん粉は外国産でん粉に比べまして極めて割高となっております。
また、この国産芋でん粉にとっては、ブドウ糖などの糖化製品は重要な需要先、売り光となっているわけでございます。 また一方、国産の芋でん粉、これは外国産でん粉に比べると極めて割高でございます。したがいまして、これらの品目の輸入が自由化されますと、我が国の畑作農業はかなり大きな深刻な影響を受けざるを得ないということを恐れております。
○鴻巣説明員 国産芋でん粉の原料でございますカンショ、それから先ほども御質問のありましたバレイショ、いずれも南九州なり北海道の畑作農業にとって欠くことのできない極めて重要な作物でございますし、今言いましたように、国産芋でん粉はやがてブドウ糖といったような糖化製品になりまして、そういう意味での重要な需要先ともなっているわけでございます。
ただ、ロのものにつきましては、一%未満の酵素剤を使いまして糖化を促進するということでウイスキーをつくるわけでございますが、そういったことで、このロにつきましてもウイスキー原酒というふうに申しておるわけでございます。
とにかくウイスキーというのは、「麦芽を糖化し、発酵させ、蒸留してつくられる蒸留酒」ということなわけです。そして「原料別分類」としましては、モルトウイスキーとグレーンウイスキー、そのほかにないんですよ。ところが、御承知のとおり、我が酒税法によりますと、イ、ロ、ハとありましてね、もう時間ないんで省略しますが、ロとハはこれ以外の酒なんです。それはもう御承知のとおりです。
これに加えて現在問題だと思いますのは、白ぬか糖化液の大量使用で、これは約三万二子キロリッター使用されている。これもいろいろ議論がありますが、米を精米するほどよい酒ができるというのは基本的な考えで、ただあとは技術の問題がありますから、必ずしも精米をよくしたからといってそのままつながらないけれども、方向としてはそういうもので、多くの業者がまさに中身で勝負しようということで大変な努力をしております。
○政府委員(山本昭市君) まず、その基本認識でございますが、先生白ぬかとおっしゃいましたが、私どもは米粉糖化液というふうに申し上げております。これが果たしてどういうものであるかという基本認識でございます。
そういう点では精米度を高めるなど大変な努力をされておるんですが、ただいろいろ聞いてみますと、そういう本当に良心的な、本当に清酒を守っていこうという真剣な努力を阻むものに、精米度が高まると今度は白ぬかがたくさん出ますね、その白ぬか糖化液を大量使用する。これができるのは大メーカーなんですね。そうしますと、せっかく中小の方が本当に真剣に努力しても、それがそういう業界の中の事情でうまくいかない。
○政府委員(加茂文治君) これは酒税法ではございませんで、実は私ども、通達によりまして、白米の使用数量の一〇%から一五%程度に米粉糖化液を抑えるというような指導をいたしておりますが、そういうような指導で行っておるわけでございます。
細かいことは、五十六でん粉年度につきましてはまだこれからでございますが、トータルでいいますと、糖化用が百十五万九千トンということで、過半は、でいております。それ以外に水産練り製品、化工でん粉、グルソ等に使われておるわけでございます。