2003-07-17 第156回国会 参議院 厚生労働委員会 第28号
それまで精神医学は人間の体と心は別々のものであるという考えであったわけですが、精神身体医学が世に出て、心と体は一体のものであると、こういうふうにとらえているわけですが、この考えによる研究は九州大学に始まって、東京大学、東北大学と多くの大学にも広がり始めました。その結果、平成八年に心療内科という標榜科を厚生労働省も認められたわけです。
それまで精神医学は人間の体と心は別々のものであるという考えであったわけですが、精神身体医学が世に出て、心と体は一体のものであると、こういうふうにとらえているわけですが、この考えによる研究は九州大学に始まって、東京大学、東北大学と多くの大学にも広がり始めました。その結果、平成八年に心療内科という標榜科を厚生労働省も認められたわけです。
いずれにいたしましても、今日、若者ばかりではなくて大人までが簡単に切れる社会、これを見ておりますと、厚生労働省が進めている精神保健福祉改革に精神身体医学という新しい視点を積極的に取り入れていただかないと今日的な課題を克服することはできないと危惧しております。また、心神喪失者等医療観察法によります処遇に関しましても、うまく効果を発揮できないのではないかと心配をしております。
○政府参考人(上田茂君) 議員御指摘のように、心と身体は一体的なものでありまして、生物学的、心理学的あるいは社会学的な全人的アプローチを重視する精神身体医学の考えは、精神医療の質の向上という観点からも有用なものと認識しております。
そこで、ちょっとお聞きしますが、総理は精神身体医学というのを御存じですか。イエスかノーかで結構です。
そこで、なぜ聞くかといったら、精神身体医学というのは、人間の体はその人の心の持ち方でどのようにでもなるというのが最近の精神身体医学、これはもうアメリカでも日本でもそうなんです。日本の権威は九大の池見酉次郎先生なんです。これは世界的権威です。 そこで、なぜこういうことを聞くかといいますと、最近総理がのどが痛い、のどが痛いと言うでしょう。非常に苦しい。これは私は非常に御心配があるからだと思うんです。
私それを質問いたしましたのは、精神身体医学の上から、委員長を初めとして大臣も大変お気の毒だと思うんですよ。というのは、朝早くからこうやって、私はいつも一番最後なものですから参りますと、大変熱心に質疑されておられる。しかし人間の能力には限界がございますし、そういう意味においては、空気も大変濁っておるようでございます。
一つは、専門化というものが進行するに伴って、その専門化というものに従った非常にしっかりとした領域を持った医師の養成というものも大事だと思いますが、私の理解いたしますところでは、他面、最近精神身体医学というような角度の研究教育も進んでまいりまして、人間を全体として把握する、そういう意味において個別的な専門化ということだけで医療に当たるべきではないというような考え方も進んできているというふうに聞いております
ところが、西洋医学の方でも第二次大戦以後精神身体医学というようなものが非常に発達してまいりまして、たとえばストレスというようなものが持っている身体的影響についてだんだん研究が進んできて、そういう学者というものの業績が非常に重要視されるようになりました。
それが別なことばでいえば精神身体医学というような問題ともからまる問題であって、決して精神的な問題と肉体的な問題と切り離せない。
これは精神身体医学の上からも非常に大事な問題であります。母親よ家庭に帰れというようなことをよく言われております。私は両方の意味におきまして、家庭に帰るということはいいことだと思うのですけれども、帰れない事情が一ぱいあるという社会情勢の中にあってこのことは考えられていかなくちゃいけないと思うのです。