2017-05-16 第193回国会 参議院 厚生労働委員会 第16号
最後に、精神病患者に対して今第一になすべきことは、このような法案ではなく、本人の意思を最大限に尊重した医療、福祉、就労、生活をワンストップで行う総合支援のはずです。身体拘束、隔離が共に一万人を超える非人道的状況が放置されています。障害者権利条約第十四条は、障害を理由とした人身の自由の剥奪を禁止しており、精神障害者であることを要件とした非自発的入院制度は同条約違反です。
最後に、精神病患者に対して今第一になすべきことは、このような法案ではなく、本人の意思を最大限に尊重した医療、福祉、就労、生活をワンストップで行う総合支援のはずです。身体拘束、隔離が共に一万人を超える非人道的状況が放置されています。障害者権利条約第十四条は、障害を理由とした人身の自由の剥奪を禁止しており、精神障害者であることを要件とした非自発的入院制度は同条約違反です。
○牧山ひろえ君 個別ケース検討会議への警察の関与は、精神病患者を医療から遠ざけてしまうこともあり得る極めて影響の大きな論点だと思います。このような重要な点につきましても法律に規定されないというのはどういうことなのかなと思います。 前回委員会での審議で、本人が警察の参加を拒否した場合には警察を参加させない取扱いにしたい、それを退院後支援ガイドラインに明記したい、このような答弁がありました。
○横路委員 初めに、現在の精神病患者の置かれている状態ということで資料をお配りしましたので、もちろん大臣御存じのことですが、ちょっと見ていただきたいと思います。 まず、一ページを見まして、病床数は三十四万を超えています。保護室で隔離されている患者というのは九千百三十二人。身体拘束されている患者、これが八千九百三十人。精神科病院での死亡者、一カ月で千六百三十五人。
そして、御本人は調布の市役所へ行きまして、そこでは、この方は精神病患者ではないかということで、精神病院に入院させられそうになりました。 こんなやり方は外務省でやられることですか。日本外交のために情報収集活動されて、収監されて、帰ってきて、そのとき、この三年前に帰ってきたときの話がここに中国語で書いてあります。日本の友達に、朋友と書いてあります、友達に会いに行ったと。そうしたらいなかった。
そして、精神保健医療法の適用をしっかりと、精神病患者の方々に対して本当に医療が施せるようにしっかりとやっていくこと、このことが大事であるということを申し上げてきたんですけれども、こういう施設をつくるという形の法律ができてしまったということで、多分、私は、法律の制度設計がかなり、いろいろな現実とか国民の皆さんが望んでいることとはかけ離れたところにあったのではないか、こんな気がしてしようがありません。
精神病患者は、怨恨もないのにだれかれ構わず犯罪を犯し、なおかつ皆無罪になってしまう。このことは、被害者の家族はもちろん、一般国民も許せない、やりきれない気持ちで一杯でございます。 外国においては普通の加害者と同罪とみなすと聞いたこともございますが、その件に関してもお考えをお聞かせ願いたいと存じます。
かつて精神病患者に対する保安処分というものが議論されたこともあります。これは感染症でも何でもない。しかし、そこには、非常に誤った、精神病者は非常に危険であるというふうなマスコミその他に誘導されたキャンペーンがあり、その中で、そうした精神病患者さんを施設に収容していくという、いわゆる保安処分というものが出されたこともございました。
「「慢性精神病患者は病院の固定資産」 こんな守銭奴の極みのような言葉が、病院経営者のあいだでは公然と語られ、患者をなるべく長く入院させて「抱え込んだほうが儲かる」という、医の世界にあるまじき思惑が広がっていく。」このような記述であります。 今、精神病院は古い病院もたくさんあります。
しかし、高度医療であったり、がんの治療であったり、リハビリ治療であったり、長期にわたる高血圧や循環器や精神病患者の入院治療なんかについて見れば、これはある一定までは医療費用の投入に非常に相関して成果は伸びていきます。しかし、ある一定以上になると、ちょうど平方根のあれみたいな感じで頭打ちになって、医療成果と相関しない。だから、こういうふうなものは出来高と包括化というものを疾病別に分けていく。
ワシントンDCにあります世界で最大のセント・エリザベス精神病院という病院がございますけれども、そこは、壁に張ってあるのは精神病患者のための権利の宣言、これが一九七〇年代の後半にできています。 私は、学生たちを連れてそこによく行って、患者の権利担当官と話すわけですけれども、基本的に、精神病者の方々の権利を、その人たちの考え方に沿った形で認めていく。
○佐々木知子君 これまでも同僚議員からよく提起されてきましたように、日本では精神病患者の入院期間が各国と比べて非常に長いとか、それから七万人から、ないし十万人とも言われる社会的隔離がなされているというような問題点もございます。 今回の法案を通すということであれば、やはり一般的な精神医療というものも充実させていくということが車の両輪になっていこうかというふうに思われます。
次に、それによって措置入院を受けた者は一般の精神病院で一般の精神病患者と一緒に治療を受けるわけですけれども、一般の精神病者と一緒に治療を行うということにはいろいろな問題があるというふうに思われます。
しかし、それらの技法は心神喪失と判定された重度の精神病患者さんには効果がないと言われています。一方、人格障害には使用条件によっては効果があると言われていますが、人格障害の多くは通常責任能力があるとされるので、この法案の対象にならないはずです。」と。「さらに、この法案の欠点は、対象者の治療を特定の閉鎖回路の中に完結させようとしています。」と。
社会復帰のためには、他害行為を行った患者も含めて、どんな重症な精神病患者さんにも十分な医療を提供できる体制を整備することこそ必要であって、この法案は一部のみをピックアップし強制入院をさせるわけですから、なぜこの法案のみが出てきたのか、あるいはなぜこの法案のみ強制入院のところだけ特化して出てきたのか、大変疑問です。いかがでしょうか。
お尋ねの件ですが、東京矯正管区管内における医療重点施設として位置づけられている府中刑務所におきましては、東京矯正管区管内施設における覚せい剤、精神病患者のうち一般の施設では治療が困難な者について、八王子医療刑務所に収容する対象者を除いて収容している、八王子医療刑務所に収容する者以外の者を府中刑務所に収容しているということです。
そういう部分が全く未整備の結果、結果として世間全般に、精神病患者は恐ろしい人、悪い人、そういうイメージが定着し、そして、今回の池田事件のようなことが起こった途端に、総理ともあろう人が精神病患者とそうでない人との区別もできないというような発言につながったのではないでしょうか。
「北風と太陽」というイソップの童話がございますが、本来太陽の政策が、法を犯した犯さないにかかわらず、今精神病患者さんに求められていることではないのか。その基本的なところが日本の恥部ともいうべき状態になっている。この間、大変な御努力をそれぞれ厚生行政の側面で私はされてきたと思うんですが、突破できない状況に現在ある。
「一人の異常者の為に、私達全員の精神病患者が裁かれる。患者以外の人間が千人に一人罪を犯しても、九百九十九人は罪に問われないが、私達は全員直ちに裁かれる」。しかしながら、彼女は同時に言っていました。そのことをもって、自分だけが例えば受賞したからといって、精神病という集団を抜け出して違う評価を受けたいのではない、精神病という病を病む人たち全体のことを理解してほしいと。
現在、国に最も解決が迫られている優先課題は、他害行為を行った患者も含めて、どんな重症な精神病患者さんにも十分な医療を提供できる体制を整備することです。 我が国の精神保健施策は、長い間その姿がゆがめられております。収容という政策が長い間とられたからです。精神障害者の自立と社会参加の機会を奪ってきたと言えます。現在、三十三万人が精神病院に入院し、欧米諸国の二倍から六倍の方が入院しております。
にもかかわらず、この法案を出してきた根拠の中には、そうした科学的な知見や治療方法、そういうものを無視して、あのような残虐な事件が起こった、この犯罪は精神病患者が起こしたに違いない、そういう誤ったデマゴギーが一斉にはんらんし、その結果こうした法案ができたんじゃないですか。
池田小学校事件の被告人は精神病患者ではなく人格障害者とみなされており、心神喪失状態ではなかったことが明らかとなっています。また、この被告人は、かつて人格障害であるということによって犯罪に対して懲役刑の罰則を受けた経験がございます。
しかし、一度そういう重大な犯罪を犯した人に対して、再びその人がそういうことを犯さないようにしてあげることが大事でありまして、そのことが全体に精神病患者の皆さん方に対する一般の考え方というものを変えていくことに私はなると思っております。だから、そのことにつきましては十分な配慮をやはりしていく必要があるというふうに私も認識をいたしております。
したがいまして、病院としましては、一般の精神病患者の皆さん方も入院をしておみえになる、しかし隣同士の部屋ということではなくて、特別な病棟においてそれは行うといったことになるのではないかと思っている次第でございまして、すべてのほかの病院はこのままにしておいて、そしてそこだけをよくするというような考え方はもちろんございませんが、これから順次、精神医療の現場のあり方というものにつきまして、今検討もいたしておりますけれども