1976-05-13 第77回国会 参議院 商工委員会 第4号
御案内のように、事業団は国内におきましては広域構造調査、精密構造調査、さらに企業の探鉱に融資をする、先ほど長官からお話がございましたいわゆる三段階方式というものをとってそれを極力推進して今日までまいったのでありますが、ただいま御指摘のように、先般十和田湖の西北の山地で広域ボーリングをいたしまして非常にいいものに当たっております。
御案内のように、事業団は国内におきましては広域構造調査、精密構造調査、さらに企業の探鉱に融資をする、先ほど長官からお話がございましたいわゆる三段階方式というものをとってそれを極力推進して今日までまいったのでありますが、ただいま御指摘のように、先般十和田湖の西北の山地で広域ボーリングをいたしまして非常にいいものに当たっております。
もとより事業団といたしましては、従来の精密構造調査を継続して行なう関係もございまして、この広域調査と精密調査とを有機的に関連づけて行なうということができます関係上、精密調査ももう一そうの効果的な成果を期待できるのではないかというふうに考えております。
私ども今度は広域調査のほうは御承知のとおり十カ所程度やることになると思いますが、広域調査の中で、われわれとしてはまた特に優良鉱床の発見の可能性の最も強いというところに精密構造調査をやる、こういうのを常道にいたしておりますので、これも予算の関係もありますので、今年度は北鹿、白髪山ということにいたしておりますが、来年度におきましても、そう個所は多くなるとは考えられません。
○加藤政府委員 最初に、同じ一つの機関でやるほうがロスがなくて効率的でないかという御指摘でございますが、地質調査所の行ないます大構造調査と、事業団の精密構造調査につきましては、はっきりと限界を画しております。
融資事業と精密構造調査は相関連せしめながら、融資業務もできるだけ効率的にやるようにいたしたいというのが私の感じでございます。ただ、この新しい精密構造調査は何分本年度が第一年度でございますので、現在の融資業務との関連において、必ずしもこれが十分バランスしていくかという点になると、十分とは言えないわけでございます。
○加藤政府委員 先ほどお答え申し上げましたように、これに必要な経費の負担の面で、国が直接やる場合と今度の事業団が行なう場合と違うわけでございまして、そういった意味から、別な機関でやるということも一つでありますが、この法律の規定にもはっきりうたってありますように、事業団の行なう精密構造調査はそれだけ単独でやるわけじゃございませんで、もう一つの重要な業務であります探鉱のための融資業務、これと相関連さす、
地質の精密構造調査をするところに目的があると思うわけです。したがって必ずしも鉱石を当てるということじゃないと思う。そこで昭和三十九年度の事業計画で推して、大体北陸地区において千メートル間隔、一坑の深さ四百メートルということで、グリットーにして四十八坑を予定しておるようでありますが、少なくとも国費をもって探鉱をする場合には、なまはんかな探鉱じゃいかぬと思うわけです。