1950-03-15 第7回国会 参議院 法務委員会 第13号
○委員長(伊藤修君) やはりこういうことをお尋ねして、又あなたの供述が得られんかも知れませんが、警視庁の中にいわゆるボス派、粛正派というようなもの、或いは特進派、有資格者派、こういうような一つの派閥があるのじやないでしようか。
○委員長(伊藤修君) やはりこういうことをお尋ねして、又あなたの供述が得られんかも知れませんが、警視庁の中にいわゆるボス派、粛正派というようなもの、或いは特進派、有資格者派、こういうような一つの派閥があるのじやないでしようか。
○田嶋(好)委員 そういうことでなしに、そうしたことから粛正派の人たちが声を大にして叫んでおるということがあるのじやないですか。それがために粛正派の言つておることも全然根拠がないものをとらえておるのではなしに……。
○田嶋(好)委員 けれども今の粛正派ととなえる人が現実にあるのですね。それはどこに原因があるとお考えになるかということを聞いておるのです。そんな粛正派ととなえる人が全然間違つたことを言つておるとお考えになりますか。
○梨木委員 木船事件が表面化してから、横浜地檢内でいわゆる粛正派と反粛正派が非常に表面化して、何か対立しておつたような事実はありませんか。
○鈴木證人 今のような粛正派と反粛正派とわけると、檢事正も香取檢事も反粛正派のような形になりますけれども、私は個人的に見て、市島檢事正と香取檢事は、横浜地檢においても非常に嚴正な、良心的な檢事だと前から思つておりました。
○梨木委員 先ほどのお話の中に、後藤つぎを中心にして粛正派と反粛正派が対立しておるように思われたというふうに受けとれましたが、粛正派は後藤つぎのところにあまり出入りしない、反粛正派というのは後藤つぎのところに出入りしておつたというようなことで色わけできるのですか。
何がゆえにさような異例の取扱いをやつたか、結局長官が中に立つて、橋本檢事の事務を香取檢事に引継いでやるということが一般のルールになつておるのを、今回に限つてまつたくさような態度をとつたために、この橋本檢事に同情する粛正派が立ち上つたというのが、本件を起しました原因であつたのでありますから、今長官が言うように、何らわだかまりもなく事務の引継ぎができたということは、われわれ想像することができないのであります