米食率の低下と、そして転作も不可能なような状態を生み出すことは、米の生産過剰にさらに拍車をかけることになっていくからであります。 政府は、輸出突出型の経済構造をそのままに、貿易の拡大均衡を目指そうとしております。一方、欧米の国際競争力の回復は容易ではない事態と見受けられます。そうであってみるならば、農産物自由化攻勢は今後も相次ぎ、やがて米の自由化問題までも引き起こすおそれなしといたしません。
国産の食肉が安い輸入肉に置きかえられ、消費者価格の大幅引き下げをもしもたらすとするならば、米食率の低下に拍車がかけられていきます。他方その反面、米の生産調整のための転作物、これが狭められるということによって米の減反も袋小路に追い詰められる状態になるのではないでしょうか。
いま全国の六万一千軒の小売販売業者が、昭和三十七年以来、米食率の低下が非常に激しくなりまして、それ以来無登録業者の問題を含めて、その全国の六万一千軒の業者の二〇%近い業者がすでに、二〇%というとちょうど一万三千軒近くになるわけなんですけれども、それが最低取扱基準量、これは都会とか農村、生産地含めて大体平均して年間三十トン以上扱わなくては登録は与えないよというふうなものなんですけれども、それが大体米俵
それから米食をこれはもちろん強制はできませんけれども、米食率を高めるいろいろな施策があるはずでありますけれども、それがかけ声倒れで余り進んでいないようでありますけれども、それらの点についてのお考えと今後の方針をお伺いをいたしたいと思います。
それから、需要のほうからいいましても、何か、食事が非常に高度化して、パン食に移行したと言われておりますけれども、しかし米の値段が上がって、パンやうどんの値段が上がると、また、やはり米食率が高くなるという、そういうまだ不安定な高度化なんですね。
そこで、米の消費量が減少してきたということが言われていますが、米の消費が減少してきた原因は一体どこにあるのかですね、その点についてもっと突っ込んで検討する必要もありますし、それから米の消費を拡大するについては、栄養の問題とか——従来はわれわれもずいぶんその宣伝に影響されていますが、米食率を落とさなきゃ栄養上よくない、体によくないというんですね。
米についてはこちらの過剰在庫が出てくるとともにこれをチェックして、ほとんどゼロに近い数字にしておるわけですけれども、小麦等についてもそういうことによって米食率の向上をはかる。あるいは学校給食そのものについても九十二の実験校を始めたり、もっと積極的に数年前からこういうものに乗り出しておったらどうか。
しかも、こうした米の過剰は、国民の米食率が年々低下する事実とも相まって、恒常的な現象としてあらわれることが明らかになってまいりました。したがって、これまでのような米作本位の農政のあり方に改善を加え、国民の食生活の変化に対応し、しかも企業的に有利な農業経営に転換するために、総合的な施策を実行すべき段階を迎えたのであります。
最近は米食率が非常に高くなってきているのです。昭和三十年以降の米食率——穀類総量の中で占める米の割合を調べてもらいましたが、昭和三十年は穀類総量のうち米が七二・三%であったのが、三十八年は八一・九%になっている。どうしてこうなっているのですか。これは米のほうが割り安なんです。
したがって私は、この需給の問題について、今日六年連続の豊作でありながら、米食率というものは高くなり、政府の買い上げも売り渡しも年々歳々多くなっておる。したがって、これは現在の食管制度に対する、非常になれた中でありますけれども、信頼度というものが高まってきておる、こういうふうに判断するのです。
ただ傾向といたしますと、これは何年後、あるいは十年後かどうかわかりませんが、これは国民の食生活の変遷にもよることでありますから、そういうような傾向から見ますというと、国民の米食率というものは、私は長い目で見るとそう上がらない、むしろこれはだんだん減っていく傾向にあるのじゃないか、こういうふうに私は判断をいたしております。
しかし、国民生活の向上とともに、食生活の改善といいますか、内容的に言えば、一人当たりの米食率は、最近における状況は減って参っておるのでございます。この点は私はよく農民の方々にも理解していただかなければならぬ。そういうことに目をおおうて、いつまでも米は何ぼでもたくさん作ってよろしいというような誤解を与えることは親切でないと思う。
私は将来における人口の増という問題は、常に申しますように、やはり大きな米食率の増加を来たすものであり、一面におきましては、食生活の改善、生活水準の高くなるに従って、米食率というものは減りますけれども、まだある程度この点については増加していくと私は現在は考えておるわけであります。
私は今後とも人口の増ということはやはり米食率をふやす要因であると思いますが、生活水準の向上に伴って、蛋白、脂肪が摂取されるということは年々の増大が示しております。従って、東海林さん御指摘のように、畜産というものが将来日本の新しい農業の中心になるというお考え方は正しいと思います。私も賛成であります。そのことは、日本においてはその方の需要がぐんぐん伸びるということを前提としております。
しかし、将来の問題からいいますと、私はやはり米を今心配されているように急に減らすことは考えませんが、それは年々百万人ずつ増加する人口の増ということは、何と申しましても、米食率の増の要因です。しかしながら、生活程度が上がるに従いまして、蛋白質、脂肪というもののとり方はふえて参ります。そうすることは、いわゆる食生活の改善ということは、米食率を減にする要因だと思います。
従っていろいろ需給推算に対しましては、先ほど河野委員からの御指摘もありました、が、しかし、今日はある程度やはり人口の増加に伴う米食率の増加、それから生活改善あるいは食生活の改善、国民生活の向上に伴って蛋白脂肪の需要はますます増加する一途にあります。これに対して畜産を奨励するとともに、そういう方面は米食率の減の要因だと思います。
また米食というものをやりつつ蛋白脂肪を調和的にとるということによって米食率が減ることはありましょう、そういうこともまた同時に食生活の改善に入ると私は考えております。
ただ食生活改善等、生活水準が上がるにつれて幾分米食率の減ということはあるにしても、将来百万ずつ増加する人口に対処して、米作を減ずるということを考える必要はないと思います。これははっきり申し上げておきます。
しかしながら、それならば将来米の生産をどういうところに目標を固くかということでございますが、これは先日も申し上げましたように、人口の一年の増加傾向――これは大体百万人ぐらいずつふえて参りますが――その人口増加というものは、米食率をふやす要因であろうかと考えます。一面、食生活の改善並びに国民生活の向上に伴う関係は、米食率を減らす要因になって参ると思うのです。
私は米というものがここまで伸びて参り、これからもやはりある程度増産が必要だと思いますが、その点は、主として人口の増加に伴う問題が米食率増加の要因をなすと思います。しかしながら、生活程度は上がる、また食生活の改善等による蛋白、脂肪の取り方がふえるに従って米食率が減る、これは米食率減少の要因をなすものと思います。
人口の増加というものがある以上は、それは米食率の増加要因であります。また、反対に、食生活の改善ということと生活水準の向上ということは、米食率を減す要因であろうと思いますが、この二つの要因を相互に調整いたしますとき、やはりある程度の伸びは必要でありましょう。
その点につきましては、先ほど米につきましても言及しましたが、将来の人口の伸びあるいは米食率の減る要因等を考えつつ、しかし必要な分量は内地で生産をする。しかも、それは、食生活改善等において、お話のありました畜産経営というようなものは相互にまぜていかなければいけない。まぜてと申しますか、これが新しい農業の行き方だと考えております。
それで今お示しになりました二十六年八月における正確な米食率、その他についての資料はあとで下さるのだろうと思いますが、この席でお示しいただきました厚生省の栄養関係の調査資料から、お話になりました一般国民の米食率の六八・五ないし四の率と、その当時の生活保護世帯の五七・三%の率の対比は、これはお話のようにあまり悪くありません。
○山下義信君 米食率の問題、主食費の問題は、先ほど詳細な資料をお願いしましたから、この程度で打ち切るといたしまして、この生活保護世帯には、先ほど局長の答弁の中にちらっとありましたが、量において若干の特配がありますか、また、価格において何か特別の割引きでもありますか、その点を伺っておきたいと思います。
それといま一つは、いわゆる生活保護世帯の米食率、これはどういうふうにその率を考えておられるかという点ですね。それに関連いたしまして、一般の国民の米食率との関係につきまして、当局はどういう御方針を持っておられるかということをお尋ね申し上げておいたのです。