1962-11-16 第41回国会 参議院 農林水産委員会 閉会後第3号
そういうところで、しかもそういう層に限っては今までの米食依存度は上級な家庭よりも多いわけなんですよ。支出に対して比較的米食といいますか、米の需要というものはパーセンテージが高い。そういうようなことを考えましたとき、たとえ少しの値上がりでも非常に大きな脅威を与えるわけなんです。
そういうところで、しかもそういう層に限っては今までの米食依存度は上級な家庭よりも多いわけなんですよ。支出に対して比較的米食といいますか、米の需要というものはパーセンテージが高い。そういうようなことを考えましたとき、たとえ少しの値上がりでも非常に大きな脅威を与えるわけなんです。
特に果樹地帯の人たちは、そういう関係で、米食依存の当時でございますから、全く困っておったというのが実情なんであります。従って、そういう中で、国民生活も漸次好転してきたという中で、何とか果樹地帯の人たちはくだものにたよって、これを換金作物として鋭意努力して作ってきた。
それを見ますと、「粉食の奨励と相まって、米食依存の食生活から脱却させるよう努力している。」と書いてあります。何ですか、あなたそれで厚生大臣が勤まりますか、この重大な……。
あなたは法制局長官として、米食依存のこの解釈をどうされますか。こんなことは小学生でもわかる。米食依存というのは米だけ食うのではない。米を食べないのではない、そんなことを聞いておるのではないですよ。法制局長官、いかにあなたのいる池田内閣の閣僚が語学力がないかということをあなたは嘆いておられるでしょうけれども、実際そういうことでは困ります。
○国務大臣(古井喜實君) ただいまの印刷物を拝見いたしましたが、米食依存、米食のみに依存するという行き方はそれを脱却するということであって、それで米を食うのをやめてしまうというのではないのでありまして……。
なお厚生省の栄養白書によると、栄養欠陥による身体症候に触れて、わが国の食糧消費のあり方に反省の必要を感じさせると述べ、また同じく厚生省の厚生白書において、栄養改善対策として、粉食の増加と相待って、米食依存の食生活から脱却させるよう努力していると述べておるのであります。一方昭和三十年以降、米の年々の豊作によって、その需給は大いに緩和されました。
もう一つは出かせぎ型という米食依存国家の状態をよく考える必要がある。四割二分というのは、わが国の戸数のうちの農村戸数でございます。従って賃金自体が先進欧米諸国と違います。いわゆる先進諸国は時間当り何ドル、あるいは週幾ら、また一日幾らというふうに、すべてあらかじめ社会基準化された熟練、未燃練というものの基準が明確になっているのでございます。従って仕事に対する賃金というものはきわめてはっきりしている。
そうして一箇年に百二十万人くらいの人口がふえております日本の現状を静かに考えてみると、私たち子供のときには、日本の国は瑞穂の国だといつて、一時は大阪湾へ米を捨てた時代もありますが、今日敗戦後の日本の現状をつらつら考えてみたときに、考えれば考えるだけ、現在の米食依存のこの国民経済というものがいかに恐ろしいことか、これは私は申し上げるまでもないと思うのであります。
たとえば、労働大臣としても、あるいは加配米の問題とか、米食の混合率の問題とか、米食依存とか、いうよりも、もつと労働者に対してでもエネルギーを供給するならば、カロリーに重点を置いた食生活の方策というものはあり得るのであります。