1997-11-05 第141回国会 参議院 国際問題に関する調査会 第3号
後に申しますが、中国は、アジア太平洋地域におきましては多極的な力の構造、権力構造が成立しつつあり、それは中国にとって非常に望ましいという考え方をしておりますが、日米同盟が余りに強化されるということはこの力のバランスを崩す、多極構造を壊して米日共同でこの地域に対して覇権を行使するということになるのではないかという懸念でございます。 以上が第一点でございます。
後に申しますが、中国は、アジア太平洋地域におきましては多極的な力の構造、権力構造が成立しつつあり、それは中国にとって非常に望ましいという考え方をしておりますが、日米同盟が余りに強化されるということはこの力のバランスを崩す、多極構造を壊して米日共同でこの地域に対して覇権を行使するということになるのではないかという懸念でございます。 以上が第一点でございます。
地域の突発事変に備えた米日共同の計画立案の強化や、地域軍事紛争において米軍を支援するための最も具体的な約束の取りつけに導くはずである、こういうのであります。このことはさきのクリントン米大統領の就任演説でも、「全世界に自由の灯を広げ」として、とりわけ強力な防衛力の維持を強調したように、強大な軍事力を背景にしてアメリカの国益のために他国を従わせ、世界の憲兵的立場を示したものにほかなりません。
そこで問題の三海峡封鎖ですが、あなたの論理からすれば、当然、極東における第二戦線としてソ連艦隊の太平洋、インド洋進出を阻止するために行われる米日共同作戦として位置づけられるというふうに私は類推をしていくが、そこのところが問題なんでしょうと思われますが、私見で結構ですが、いかがでしょうか。