1970-11-04 第63回国会 参議院 決算委員会 閉会後第10号
なお、御質問以外にわたりまして恐縮でございますが、たまたまわが国の経済界の間でも、いつまでもこれをほうっておくことは双方のために得策ではないのではないかというような議が起こってまいりまして、その結果、経済界の、あるいはまた経団連の会長植村氏のいわば自発的といいますか、自発的な発意による対米打診とでも申しましょうか、そういうことも行なわれたようなこともございますので、こういう環境の中で何とか相互互譲の
なお、御質問以外にわたりまして恐縮でございますが、たまたまわが国の経済界の間でも、いつまでもこれをほうっておくことは双方のために得策ではないのではないかというような議が起こってまいりまして、その結果、経済界の、あるいはまた経団連の会長植村氏のいわば自発的といいますか、自発的な発意による対米打診とでも申しましょうか、そういうことも行なわれたようなこともございますので、こういう環境の中で何とか相互互譲の
こういうふうに出ているのですが、ある新聞によりますと、「「核ぬき・本土なみ」で対米打診する考えをほのめかしたが、防衛庁筋は「本格的対米交渉を前にそこまでいい切ってよいのか」と、強い懸念を表明している。」、こういうふうに言っておるわけですね。ということは、総理は何らあなた方と相談しないで、核抜き本土並みの返還をきめたんだ。こういうふうに取られるわけです。
「ナイキXで米打診」という表題であります。中を摘出して読んでみますと、「米国防総省と国務省筋は、日本政府が中国の核戦力増強に不安を深め、米国にABMに関する種々の情報提供を求めていることを明らかにし、これにともない日本側が核武装に対する考えを変えてきたことに注目している。」アメリカがです。
現に自民党の三大武夫氏も、中国問題に対する対米打診を不見識きわまるものとして岸総理の態度を批判しているではありませんか。私はアメリカと話し合うのが悪いというのではありません。アメリカに限らず、関係各国と理解を深めるのはよろしいと思います。問題は、それがあくまで理解を深め、わが方の真意を相手に納得させるためのものであって、外国のあとに追随していいということではありません。