1954-10-20 第19回国会 衆議院 農林委員会 第76号
これは私の学的な経験ではない、上高井の米子鉱山、小串、それからああいうところの被害状況を見て、PHが低くてもどういうふうになるかというと、あなたは知らぬからよく教えておくが、耕土の方はいいですよ、耕土の方はいいが、この下に、客土と下の地盤の間へ赤い層ができてしまうのです。くわで掘つてずつと表土をはいでみると、下へずつと赤い層ができてしまう。この層が稲の呼吸をとめてしまうのです。
これは私の学的な経験ではない、上高井の米子鉱山、小串、それからああいうところの被害状況を見て、PHが低くてもどういうふうになるかというと、あなたは知らぬからよく教えておくが、耕土の方はいいですよ、耕土の方はいいが、この下に、客土と下の地盤の間へ赤い層ができてしまうのです。くわで掘つてずつと表土をはいでみると、下へずつと赤い層ができてしまう。この層が稲の呼吸をとめてしまうのです。
これは現に私が昨年の十月三日の委員会でこの問題を取上げたときに、私の上高井郡、下高井郡の小串鉱山並びに米子鉱山の鉱毒を取上げておる。これはPHは防除施設をやつて今は非常に少くなりましたが、前には多かつたのですが、少くなつても依然として鉱毒たんぼの根腐病による減収は今でも大きいのです。
それから米子鉱山につきましては、これも昭和九年から灌漑水路を別に設けまして、これを二十六年の十月にさらに改修をいたしまして、その方で灌漑用水を確保しておる。それから坑内水の方はP・Hが三でございまして、これは毎分七立米程度出ております。
○中澤委員 おそまきながらそういう処置をしたということに対しては一応認めておきますが、しかし米子鉱山の場合などは、いずれにしても鉱業権者がないところです、この中から出て来るところの抗内水というものは、いやでも応でも川に入つて来る、これの鉱山主がない、そういう状態です、あの上高井郡の鉱害は、郡民としては泣いても泣き切れない、水道などを引こうとしてもP・Hが強くて、特殊な濾過装置を持たなければあの川の水
この小串鉱山と、いま一つ米子鉱山というのがある。これは須坂町からほど遠くないところにある。それからいま一つこの小串と米子の中間に横手鉱山というのがある。この三つの鉱山が上高井全郡から下高井郡南部にかけて鉱毒を及ぼしておる。川俣委員の言われたように、鉱害というものに対しても、私は鉱山局はあまりでたらめ過ぎると思う。
炭鉱においては、坑内設備の不備のため、長野県の米子鉱山の生埋め事件や、岩手県の松尾鉱山の地下百メートルの濁水に呑まれた惨事等は、全国に毎日のように起つているのであります。このような坑内に、少年労働者を技術養成という名目で、低賃金、労働強化で酷使しようとする、この労働時間を延ばそうとする、そういうことは、誠に鬼畜でなければ考えられないことであります。