1968-04-03 第58回国会 参議院 決算委員会 第8号
外務大臣とも話をいたしておりまして、外務大臣のほうは、そのアメリカの出先である駐日米全権大使に話をするであろうと思っております。
外務大臣とも話をいたしておりまして、外務大臣のほうは、そのアメリカの出先である駐日米全権大使に話をするであろうと思っております。
しかし、日米全権がああいう時期にああいう発表をして、ああいう共同声明をしますと、国民には非常な疑惑の念を持たしている、そうして私は皇室に対しては迷惑千万だ、皇太子並びに妃殿下は迷惑されていると思う。従ってかりにこの東南アジア諸国あるいはアメリカを訪れられるにしても、その順序並びに時期というものは、慎重の上にも慎重を期する私は必要がある。
調印の際、英国全権は、これらの島々に対する日本の領土権に疑義を生じてはならない旨発言し、さらに、米全権のダレス氏は、日本の残存主権たる領土権を明らかに認め、日本の領土権を認めるという前提のもとに米国は司法、行政、立法三権を行使する旨を述べたのでありますが、これらに対し、日本の吉田全権は、沖繩がすみやかに日本に復帰できるよう万全の努力を希望する旨述べているのであります。
勿論ダレス米全権並びにヤンガー英全権が講和会議において日本に主権がありますことを強調せられたことを唯一の私どもは証言と見るのでありますが、ただ国際情勢は変転極まりないのが現実でありまして、今日の友好関係もいつどういう情勢に変化するかも測りがたい目まぐるしい情勢下に立たされております。この條項にはつきり日本に主権があるというとを謳つておりません。
前国会において、平和條約に対する首相の説明が不十分で、不明瞭に残されました数点は、過般の桑港の平和会議においてなされましたトルーマン米大統領、ダレス米全権、ヤンガー英全権等の演説で、ほぼ明らかにせられたのであります。しかしてまた、わが党が主張し、ダレス氏に希望を述べました点が、ある程度可能となつたのであります。