1999-04-20 第145回国会 衆議院 日米防衛協力のための指針に関する特別委員会 第9号
ただ、その後中南米でそういうものが使われたケースはなくて、むしろ戦後の歴史で集団的自衛権が担ってきた役割というのは、NATOとワルシャワ条約機構の、米ソ対立の中で米ソ東西両陣営が、そのブロック内のどこか一つの国にでもよそから攻撃があれば、ブロック全体で集団的自衛権の行使で反撃するからという抑止の論理に使われていた。
ただ、その後中南米でそういうものが使われたケースはなくて、むしろ戦後の歴史で集団的自衛権が担ってきた役割というのは、NATOとワルシャワ条約機構の、米ソ対立の中で米ソ東西両陣営が、そのブロック内のどこか一つの国にでもよそから攻撃があれば、ブロック全体で集団的自衛権の行使で反撃するからという抑止の論理に使われていた。
戦後良好に機能してきた我が国の経済社会システムや官僚制などは、冷戦時代の米ソ東西対立、中国の経済停滞、アジアの不安定さの中にあっては、我が国が、平和と安定そして右肩上がりの経済成長を享受することを可能としてまいりました。それが、今日では、冷戦終結によって米国は経済重視に政策を大転換し、中国においても社会主義市場経済を標榜し、経済活動が活発化してきております。
つまり、冷戦を戦った米ソ東西両陣営とも、北東アジア、東南アジアに範囲を広げても、もっと明確に基地の閉鎖、軍備の縮小へ動いているということが見てとれます。 また、南北両朝鮮が九一年、国連に加盟したということも、今後のこの地域における安全保障問題を考える上で極めて大きな意味を持つものであろうと思います。
他方、しかしながら、今御指摘のように、かえってそのためにソ連内部における状況も委員御指摘のとおりでございますし、またユーゴその他を見ても、中東問題を見ても、また、各地に宗教的なあるいは民族的な地域的紛争の可能性の生起というものはこれは否定することはできない状況になっていることも事実で、より一層米ソ東西両陣営に分かれていたときよりも、そういった問題の生起する可能性が大きくなっていることも事実でございます
パレスチナ問題はどうするんだというふうに言うているわけですから、米ソ、東西がこういうふうに雪解けになっているわけですから、やはりそういう火種をこの際なくするということは私は非常に大事ではないかというふうに思うのです。
やはりそれは米ソ、東西関係ということを見た場合には、一つの地域だけを見る必要はないのであって、全体のグローバルなバランスということを考える必要もある。また、日米の安保体制というものがどれだけ強いものであるかということを考える必要もある。そういうバランスのとれた見方をすればいいのだろう、いいのだろうというか、そうするべきであろうと思います。
しかし、一番基本的なところは、米ソ、東西の間の力の均衡というものが基本的に保持されている。この東西間の力の均衡保持ということが世界の平和と安定のかぎになっているわけであります。だとすれば、我が国としては、そういった重要なかぎの一部分なりとも我が国が積極的に担っていく、こういう姿勢がぜひとも望ましいわけであります。
外務大臣は、 残念なことだが、これまで「抑止と均衡」によって世界の平和が保たれ、米ソ、東西関係が維持されてきたと思う。しかし、それに頼りすぎてはいけない。一面では「抑止と均衡」によって軍拡が行われている。要するに均衡を保って拡大してきている。これは非常に危険なことだ。このへんで「抑止と均衡」も大事だが、縮小しながらでなければ意味がない。
つまり、ずばり言って世界はようやく米ソ対決の冬の時代から脱して、米ソ、東西の対話、さらに新しいデタントという方向に動くと判断されるのか、それとも今度のモスクワの弔問外交ぐらいで軽々に判断するのは間違いだ、やっぱり米ソ対決の状態は続くのだというふうにお考えなのか、案外早く米ソ首脳会談が開かれるのではないかという見方もございますけれども、そういう点について、お二人は直接ゴルバチョフ書記長とも会われたわけですから
本予算委員会の質疑応答を聞いておりますと、特に外交問題については、米ソ東西を問わず 一貫した自主性をもって臨まなければならないのでございますが、米国については細密に掘り下げられておりますけれども、ソ連については、あまりタッチされないのは一体どういうものでございましょうか。沖繩の返還のめどがついた現在、北方領土、千島の返還こそ、民族の切なる悲願でございます。
六二年にはガーナやその他が、いまの韓国に駐留をしておる国連軍という名前の軍隊を再編成をして、ほんとうに米ソ、東西のどっちにも属しない中立国からなる文字どおりの国連警察軍をつくって、それを出発点にすべきであるという提案をしておるわけです。それからまた、昨年は、インドネシアなどが、南北両朝鮮のあっせん役に国連が回るようにという提案をしておるわけです。