1990-05-29 第118回国会 参議院 農林水産委員会 第7号
最近の米ソ接近という事態に伴って北西太平洋における漁業は、米ソ両超大国によって管理され、我が国の北洋漁業は不当に排除されておると言っても過言ではない状況になっております。このような兆候はないのかどうか。
最近の米ソ接近という事態に伴って北西太平洋における漁業は、米ソ両超大国によって管理され、我が国の北洋漁業は不当に排除されておると言っても過言ではない状況になっております。このような兆候はないのかどうか。
中国の近代化の前進を阻止されているときに、ソ連から米ソ接近の犠牲として中国が突き放され、アメリカも中国の言うことを聞き入れてくれないときに、周恩来さんは断腸の思いで浅沼稲次郎君に懇願したのであります。浅沼は死を決してアメリカ帝国主義は日中共同の敵だと宣言したが、アメリカ人民なり何なりを敵にしたのではないのであります。そこに浅沼死すとも浅沼精神は永遠に生きておるのであります。
それから中ソ対立というものをてこにして、そこで米中接近が行なわれ、米ソ接近が行なわれて、とにかく台湾問題というものは事実上解消した。そういう状況の中で、アメリカの極東戦略というものも当然変わるべきであるし、そうであれば、極東戦略の中における日本における米軍の基地の性格、これもおのずから変わってくると考えるのは常識ですね。
四次防の主要項目と一緒に発表された情勢判断は、日中国交正常化、米中、米ソ接近を緊張緩和に役立つといいながら、局地紛争の可能性を否定できないといっております。日中の国交は正常化し、南北朝鮮は統一へ進み、ベトナム戦争の和平交渉は刻々煮詰まっている今日、一体どこに日本の自衛権が侵されるような局地的紛争があるというのでしょうか。朝鮮か、台湾か、ベトナムか、具体的にそれを示していただきたいと思います。
昨年七月、日本の頭越しで行なわれたニクソン大統領訪中の報道に関し、ここに想起するのは、一九六二年四月、ベルリン問題に関し、西ドイツの頭越しで行なわれた米ソ接近のドイツ人に対するショックとその反応の歴史的経過であります。当時アデナウアー首相は、非常な不満を米国に表明いたしました。