1983-10-04 第100回国会 衆議院 農林水産委員会 第1号
私は、いま、米づくり農民の意欲はかなり減退をしているという事案だけは指摘しなければならないと思いますね。確かに、もう米だけでは食っていけないという意識が非常に強くあります。
私は、いま、米づくり農民の意欲はかなり減退をしているという事案だけは指摘しなければならないと思いますね。確かに、もう米だけでは食っていけないという意識が非常に強くあります。
問題は、この際、食用米の過剰というものを解消し、しかも米づくり農民には精いっぱい米を増産してもらう、かつ食糧自給率を高めていく、こういうことがもし政策的にできれば一審いいわけですよ。ところがそれはあるんです。えさ米というものを真剣に政策として取り上げていただきたい、こう思うのです。 そこで、私は、幾つかの問題を提案したいと思います。
労働者は労賃、米づくり農民が生きる道は、命の糧は米の価格、こういうことなんです。こういうふうな考え方で言うならば、減少していく農民を支えるために、都市勤労者並みの労働報酬で米価を算定すべきでありませんか、いかがでございます。
さらに、米価が据え置かれた後における日本の米づくり農民に対する将来展望をどのように示そうと考えているのかさえも明らかでない。そういう中で、減反政策、重ねて据え置きをするというようなことは、農業をつぶすというそういうことをみずからおやりになっているとしか言いようがないのですが、それでも諮問案の撤回はしないとおっしゃるのですか、いかがです。
それにかわるべき作物は一体何に主力を置いて、今後それを具体的にどういうふうに進めていくのかという点になりますと、どうもそこがはっきりしないまま、見切り発車みたいに米の減反政策が強行されていくというふうに、これは米づくり農民だけではなくて、それによってもろに畑作あるいは畜産、果樹園芸、蔬菜も含めて、そういう面でリスクをこうむるのではないだろうかという心配というものはあるのであります。
それは価格決定としてはおかしいわけですから、問題は、いまの米づくり農民の皆さん方が安心して田植えに取り組めるという状態をつくっていくということが政治の責任だと私は思うのです。
これはいままで非常に大きく取り上げられておりまして、関係地域の農民、米づくり農民には大きなショックを実は与えておるわけであります。私の地元であります新潟県六日町周辺においても、この問題が、黒部、安中に引き続いて提起されておるのであります。
その点は、いま言ったように、どうしても要請があれば国内産米は敵視して、国内の米づくり農民を、いま盛んに論議されているように何か敵視をしても、あるいは国内産米に圧力をかけて生産量を減産させてでも、輸入は続けるというのですか。どうなんですか、そこは。