1997-06-04 第140回国会 衆議院 逓信委員会 第15号
こういう市場に大量の簡保保有国債を貸し付けることが果たして公共の利益になるのかというところが大きな問題だろうと思うのです。 銀行などの民間金融機関が、自分の持っていない債券を空売りする、そういう市場をどんどん大きくする、それに簡保資金がどんどん使われる、そして、現在の九倍も投入していこうという方向にあるわけです。
こういう市場に大量の簡保保有国債を貸し付けることが果たして公共の利益になるのかというところが大きな問題だろうと思うのです。 銀行などの民間金融機関が、自分の持っていない債券を空売りする、そういう市場をどんどん大きくする、それに簡保資金がどんどん使われる、そして、現在の九倍も投入していこうという方向にあるわけです。
郵政省は、本法案成立後は、この市場で運用する簡保保有国債を、現状の一割程度から九割程度まで大きく拡大するとしています。その一方、この市場での運用益は、全体の運用収入から見ればわずか〇・〇〇五%にすぎません。この改正は、投機性の高い市場で簡保資金の運用を飛躍的に拡大することが目的であり、この日本版レポ市場を拡大、育成するために簡保資金を使うためのものと言わざるを得ません。
そこで、簡保が有価証券信託による貸付運用を開始いたしますと、簡保保有国債は七兆近くございます。そういうことによりまして、極端な債券貸借料の乱高下の可能性を抑えることができるということでございまして、貸借料の平準化といった市場ニーズにこたえることができるのではないかというふうに考えている次第でございます。