1979-02-16 第87回国会 衆議院 予算委員会 第12号
わが党は等距離完全中立政策を基本方針として、日米安保条約は外交交渉を通じ日米両国の合意の上で廃棄をし、日米友好条約を締結すべきだ、こう考えております。しかし総理の方はあくまでも節度ある自衛力と日米安保を軸とするという方針であります。
わが党は等距離完全中立政策を基本方針として、日米安保条約は外交交渉を通じ日米両国の合意の上で廃棄をし、日米友好条約を締結すべきだ、こう考えております。しかし総理の方はあくまでも節度ある自衛力と日米安保を軸とするという方針であります。
(拍手) 私は、日中平和友好条約の締結をわが国外交の一つの転換の原点として、厳粛な認識に立ち、従来の場当たり的な外交政策を改めて、真の自主・平和・中立の等距離完全中立政策を確立すべき必要のあることをここに申し上げたいのであります。
すなわち、軍事同盟のたぐいに安全保障を頼るのではなく、あらゆる国々との等距離完全中立政策を推進し、核保有国を除いたアジア・太平洋地域に非核中立地帯を設置し、これを世界の諸国が認めるよう外交努力をすることから始め、勇気を持って核軍縮の推進を進めていく必要があると思います。本条約の数々の不満足なポイントを、まさにそうした形で今後埋め尽くすことなくしてはならぬと考えるものであります。
(拍手) したがって、あらゆる国との友好関係を深めていくためには、いずれかの軍事ブロックに属することではなく、等距離完全中立政策に基づく自主、平和、中立外交によらなければならないと確信をいたします。
より基本的に言うならば、日米安保という軍事同盟体制を断ち切り一対米追随外交を根本的に改め、等距離完全中立政策に基づく真の自主、平和、中立の外交政策をとることが、今日のわが国の出発点でなければならないと思うのであります。(拍手)総理は、過去の外交政策を反省し、等距離完全中立政策をとるべき勇断を国民の前にこの際明らかにすべきであると思うのであります。まずその所信を承りたいのであります。
(拍手) わが党はこれまで、わが国が等距離完全中立政策をとるべきことを強く主張し、わが国が目ざすべき方向は平和中立の日本であると主張してきたのであります。こうした展望のもとに、アジア諸国との間に中立、平和のための連帯を促進する構想が生まれるべきであると思うのであります。
すなわち、平和憲法を擁護して、いかなる軍事同盟にも加盟、加担しないという等距離完全中立政策を基調として、民族自決、内政不干渉、平等互恵、武力不行使、相互不可侵などの原則のもとに、アジアの平和やアジアの繁栄を目ざす日本の果たすべき役割りなど、基本的な政策を樹立しなければならないときだと思うのであります。