1952-06-20 第13回国会 参議院 法務委員会 第61号
そこで法廷に或いは傍聴として動員せられ、その他関心を持つ人々にこの法律が立向うことになるのでありますが、私は裁判所は真に第三者性を持ち、そして憲法と法律とを守つて行くというところに裁判所の権威があると思うのであります。裁判所の権威は、或いは力或いは制裁によつて維持されるのではなくして、その合憲性と合法性、合理性によつてのみ維持されると考えるのであります。
そこで法廷に或いは傍聴として動員せられ、その他関心を持つ人々にこの法律が立向うことになるのでありますが、私は裁判所は真に第三者性を持ち、そして憲法と法律とを守つて行くというところに裁判所の権威があると思うのであります。裁判所の権威は、或いは力或いは制裁によつて維持されるのではなくして、その合憲性と合法性、合理性によつてのみ維持されると考えるのであります。
そこでその人事官の任命については最初考えられましたように菊川君からもお話を聴きましたけれども、第三者性を十分保障するような任命というものがなされなければならん。特に三人の人事官の任命につきましては最初の場合はこれは十分考慮せられたと思うのです。ところが今度のはこういう人事官ではいけないという実質的な論拠があります。人選の方法というものが壊されようとしておる。
而も人事院は第三者性ということを頻りに言うのでありますが、私共に言わせれば、この人事院の第三者性なるものは極めて当てにならないものだと考えます。