だから、それについては、大気圏への再突入実験もしましたけれども、なかなか、うまくいったかどうかは分からないという中にあって、いわゆる在日米軍という形で米軍に向けるよということを言っているのかもしれませんが。ただ、あくまでも日本の領土の対象ではありますので、これについてはより我々としては真剣に受け止める必要があると思っております。
まず、今回の打ち上げ計画は、大気圏再突入実験及び宇宙環境の産業利用を目指し、日独が共同で開発した自律帰還型無人宇宙実験システム衛星、エクスプレス衛星と略称しておりますが、このエクスプレス衛星を通商産業省からの受託により文部省宇宙科学研究所がM-3SⅡ8号機によって打ち上げ、軌道投入後はドイツ側のドイツ航空宇宙研究所ドイツ宇宙運用センターが運用し、五日間の実験実施後、大気圏に再突入し、オーストラリア南部
そういうことで、エクスプレス衛星は、予定されておりました石油精製触媒創製実験及び四種類の大気圏再突入実験は全くできなかったものでございまして、まことに残念な結果となりまして、多くの関係者に御迷惑をかけることになりましたことは遺憾なことでございます。 なお、原因につきましては徹底的に究明をいたしまして、今後同様な失敗を起こさないように十分指導してまいりたいと存じます。
それから、坂田参考人には、科学技術庁と宇宙開発事業団が国産スペースシャトルHOPE開発のための大気圏再突入実験、これを次期国産大型ロケットHIIを使って九三年に行う方針を固めた、こういうことも聞いておりますけれども、今回のこうした計画そのものの意義、それから実験そのものの課題、さらには将来どのような展望が開けていくであろうか、この辺についてお答えをいただければと思います。