1959-11-13 第33回国会 参議院 本会議 第8号
まず、完全軍縮の実現を希望する国連加盟八十二カ国が全会一致で軍縮案を力強く決議し、さらに、東西両巨頭の交換訪問など、世界の大勢が平和の方向を示している際、政府が、防衛力増強の一環として空対空誘導弾(サイドワインダー)を導入することは、全く世界の大勢に逆行するものと言わなければなりません。
まず、完全軍縮の実現を希望する国連加盟八十二カ国が全会一致で軍縮案を力強く決議し、さらに、東西両巨頭の交換訪問など、世界の大勢が平和の方向を示している際、政府が、防衛力増強の一環として空対空誘導弾(サイドワインダー)を導入することは、全く世界の大勢に逆行するものと言わなければなりません。
この点に関連し、スタンプ大将は、米国政府は日本政府の要請に応じ、空対空誘導弾サイドワインダーを供与する旨明らかにし、他の委員は、この誘導弾は自衛隊の防衛力を強化するであろうと述べた」と、こういう新聞発表をいたしておる通りでありまして、イズヴェスチアが、アメリカ側から押しつけられたということとは違うことでございます。 それから、なおその後の安保委員会においてこの種の兵器の問題が何か論議されたか。
第六航空団を新設する3米軍から全国二十四カ所のレーダーサイトの引継ぎを完了するとともに、その近代化をはかるため必要な改装を行う4災害時に際し航法援助を行う機動的通信力をもつ部隊を新編する5これらのために必要なる自衛官を増員する6既定計画によりF86Fジェット戦闘機の最終年度分四十三機を生産する7T1ジェット中間練習機十四機の国産を開始する8次期戦闘機について国産のための必要な準備を行う9空対空誘導弾サイドワインダー
それから九として「空対空誘導弾サイドワインダーを引続き米国から購入する」、これは「三十三年度十四発、三十四年度九十発購入のためそれぞれ予算を計上したが、入手が遅れ、最初の十四発が今秋到着の予定」、それから十の項目として「これまでもたなかった偵察機と古くなったC46輸送機三十五機の更新をはかるため「新機種」について研究する」ということになっておりますが、こういうことは、この記事の通り受け取っていいのかどうか
私が読むまでもなく十分に御承知だと思いますが、スタンプ大将の発言がこの共同発表でそのまま書いてあるわけですが、スタンプ大将の発言の中では「米国政府は日本政府の要請に応じ、空対空誘導弾サイドワインダーを供与する旨を明らかにし」というふうに書いてあるわけです。
この内容は明らかに「スタンプ大将は米国政府は日本政府の要請に応じ、空対空誘導弾サイドワインダーを供与する旨を明らかにし、他の委員はこの誘導弾は自衛隊の防衛力を強化するであろう。」と述べた。こういう発表になっているわけなんです。スタンプ大将の発言は、日本側委員の要請に応じ、でないんです。「日本政府の要請に応じ」なんですよ。そうすると私にはわからないんです。
その結果その近代化の目的のために、日本側の要請で、例の空対空誘導弾、サイドワインダーをアメリカから購入することになっておるが、自衛隊の近代化とそれに伴うサイドワインダーの購入という一連のことは、自衛隊の近代化を具体的にどうしようということでございますか。この点詳しく御説明願いたい。
にもかかわらず、共同発表には、米国政府は日本政府の要請に応じ空対空誘導弾サイドワインダーを供与する旨を明らかにしたとありますが、これは明らかに国民を欺瞞するものであります。最大限度に譲歩して考えてみましても、日本政府の要請があればという言葉の間違いであろうと私は思います。