1975-05-21 第75回国会 参議院 決算委員会 第9号
七日の決算委員会で私は稻葉私案をもとにして自民党憲法調査会の改正案大綱がつくられた、この中には緊急事態立法の制定という問題が入っておる、この大綱草案、あなたは賛成ですかと私は聞いたら、あなたは賛成ですと明確に答弁されてるんですよ。きょうの答弁と明らかに食い違います。このような食い違いがある答弁をあちこちで繰り返し、どのように取り消すかを明確にしないで本当に反省していると言えますか。
七日の決算委員会で私は稻葉私案をもとにして自民党憲法調査会の改正案大綱がつくられた、この中には緊急事態立法の制定という問題が入っておる、この大綱草案、あなたは賛成ですかと私は聞いたら、あなたは賛成ですと明確に答弁されてるんですよ。きょうの答弁と明らかに食い違います。このような食い違いがある答弁をあちこちで繰り返し、どのように取り消すかを明確にしないで本当に反省していると言えますか。
ところであなたは自民党の憲法調査会の責任者として稻葉私案というものを発表されたことがありましたね。そして現在自民党の憲法改正大綱草案というのがこれは公に発表されていますが、この憲法改正大綱草案はあなたがつくられた稻葉私案を基本的に踏襲をして、それをもとにして作成されたものだというように理解をしておりますが、それは間違いないでしょうね。
この中で力説されていること、とりわけ、それ以前に、その最高責任者である稻葉会長が、去年の五月の十四日の時点で、憲法改正稻葉私案なるものがすでに発表されております。この稻葉私案の中身は、新聞記者の取り方、文章表現等にもよりますが、第九条の面では、いわゆる国際連合に協力することなど等も含めて海外派兵もあり得るというように理解され、われわれもまたそうだと思っております。
そこで私は、文部大臣がいままで長期にわたった自民党の憲法調査会におけるいわゆる稻葉私案をはじめとするさまざまな発言をしておられるわけでございますけれども、その中で、憲法の第九条の改正の問題、日本は戦力を持つということと、国連の要請と国会の議決があれば海外派兵もあり得るというようなような趣旨の発言があったと思います。