1960-03-22 第34回国会 参議院 内閣委員会 第13号
それからもう一つ、化学肥料その他農薬等の普及によるやはり内水面魚類の生息に困難というようなことで、そういった面から、たとえば戦時中あるいは戦後について行なわれておりました、いわゆる稲田養鯉の蛋白給源補給としての、稲田にコイの稚魚を放流して農家にこれを食べさせるというようなことも、現在の稲田の状況では困難であろう、こういうふうに思います。
それからもう一つ、化学肥料その他農薬等の普及によるやはり内水面魚類の生息に困難というようなことで、そういった面から、たとえば戦時中あるいは戦後について行なわれておりました、いわゆる稲田養鯉の蛋白給源補給としての、稲田にコイの稚魚を放流して農家にこれを食べさせるというようなことも、現在の稲田の状況では困難であろう、こういうふうに思います。
その他の魚につきましては、先ほど申し上げました物的な、あるいは物理的と申しますか、あるいは組織の面、たとえば物理的な面は、御承知と思いますが、戦時中から戦後にかけまして、いわゆる農山村の蛋白給源として稲田養鯉、稲田にコイを放流することの補助をいたしました。これは農薬の普及等によって、おそらく物理的に技術的に困難ではないか。
○秋山俊一郎君 水産庁、長官にちょっとお伺いしますが、農薬の問題が今非常にやかましくなっておりますが、従来水産庁では稲田養鯉、すなわちたんぼの中にコイを飼う、これはいわゆる海なし県、長野県とか岐阜県ではそれをやっておりますが、海がありましても佐賀県あたりでは相当やっておりますが、こういうような農薬を使うことになりますと、これはおそらく全面的にだめになると思いますが、この稲田養鯉ということは奨励も何もやめてしまうのですか
○説明員(前谷重夫君) 御承知のように、戦前におきまして稲田養鯉等の奨励をいたしたわけでございます。現在内水面に対する水産庁の考え方といたしましては、アユを除きましたものにつきましては種苗の供給を確保するという形におきまして種苗の、いわゆる養魚池でございますが、養魚池の助成をいたしておりまして、直接には稲田養鯉につきましての助成その他の措置はとっておりません。
○説明員(前谷重夫君) 御承知のように農薬との関係もございますので、内水面の養魚は河川及び養魚池が主体になっておりますが、稲田養鯉につきましても農薬を使用していない田で行なっている場合がございます。これはそういう場合もございますので、そういう場所に対して稲田養鯉を指導して参りたい、その他は養魚施設をもって養魚を行なって参ります。こういう両様の形で進んでおるわけであります。