1969-11-10 第61回国会 衆議院 決算委員会 第31号
○廣岡参考人 為替差損の負担が移住者諸君にかかっておるということは、これは全くブラジル国側の事情によるものでありまして、移住者の責めに帰すべき問題ではございません。
○廣岡参考人 為替差損の負担が移住者諸君にかかっておるということは、これは全くブラジル国側の事情によるものでありまして、移住者の責めに帰すべき問題ではございません。
したがって、日本から入りました移住者諸君にとってみれば、必ずしも満足すべき施策が行なわれなかったという点も確かにあったと思います。また、終戦後あの混乱のときに満州引き揚げ等から移住された方々は、内地におるよりも、さらにブラジルに再渡航して、ここで将来を築いていこうというつもりで行かれた環境にもございまして、その当時の環境と現在の事情とはまた非常に変わっております。
また移住者諸君も、戦前は一つの政策として奨励的な意味もあったと思うのでありますけれども、あくまでも戦後の移住者は、自分の意思と判断で責任を持って移住しようという人たちを相手にいたしております。最近出かける人はそういう考えを十分に持ちまして移住している人が大部分であると思うのでございますが、先ほどお話のございましたような移住地につきましては、中南米全体におきましても数十の移住地がございます。
私どもは、この答申の趣旨に沿いまして、前向きの姿勢でもって、しかも移住者諸君の立場、移住というものが、どういう意義を持つものであるか、また、これは国際的の観点から見まして、どう処置していくことが望ましいかという点につきまして、反省すべきものは反省し、改善いたさなければならぬ問題は改善を加えまして、移住事業の健全、円滑なる進展、発展のために努力いたしたいと考えるのであります。
融資の問題につきまして御質問でございますが、先ほど申しましたように、この融資の問題が、移住者諸君にとりましても非常に大きい問題となっており、これを償還するということが大きい負担であるということは、非常に安定をしておられまする方々は別といたしまして、入植早々の人でありますとか、まだその段階にあるという移住者の諸君におきましては、これが、かなり大きい問題になっておるということは、ただいま御指摘のとおりでございます
無準備といいますか、あるいは無計画というものが、現地に行ってやはり移住者諸君がこれに非常に不安を持ちまして、内地の方へ手紙を出します。親戚や友人にも出します。そういうわけで、この移住者、移住したいという人たちの気持ちを鈍らす、そういうことも一つの原因でありましょう。
○堂森分科員 そうしますと大体昭和二十八年から多数の移住者諸君が出ていくようになった。そうして三十一年、三十二年、三十三年、三十四年、三十五年、三十六年は大体六千名から七千名の方が貸付で出ておられる、こういうことですね。ところが三十七年は二千名程度であろう、こういうふうな答弁ですが、これはどういうわけでこんなに減ってきたのでありますか。
政府を信じて行った移住者諸君が悲劇の犠牲を受けざるを得ない結果になった。こういうことになるようであります。途中南米等へ転住を希望したけれども、それもいろいろな理由をかまえてお認めにならなかった。従って、売り食いの生活を余儀なくされて、ついに引き揚げざるを得なくなった。こういう経過であります。この点について、外務大臣とされましてはどのように移住局長から報告を受けておられますか。
○小坂国務大臣 ドミニカの移住者諸君におかれての実情は、かねて本院でも問題になりまして、私どもとしましては、せっかく志を立ててドミニカへ行きながら、非常に事志と違って帰ってこられた方々に対しては、できるだけあたたかくこれをお迎えいたしまして、将来の計画を立てるにわれわれとしてもできるだけ協力したいという前向きの姿勢で、この問題を扱おうということで、国援法の適用をいたし、また、郷里へ帰っていただき、郷里