1971-03-17 第65回国会 衆議院 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第6号
さらに「秦野ビジョンは東京のこころ」、後援会申し込み書兼用四つ折りが入っておる。それから「四兆円ビジョンはこうして必ず実現します」これが八つ折り、以上が多色刷りリーフレットでできております。これに新聞「東京のこころ」と「だれでもできる選挙運動」の合計八点。これらは印刷所の見積もりによると、印刷費だけで二百三十円、定価になりますと約六百円ですね。一日で二千一百万円くらいまかれている。
さらに「秦野ビジョンは東京のこころ」、後援会申し込み書兼用四つ折りが入っておる。それから「四兆円ビジョンはこうして必ず実現します」これが八つ折り、以上が多色刷りリーフレットでできております。これに新聞「東京のこころ」と「だれでもできる選挙運動」の合計八点。これらは印刷所の見積もりによると、印刷費だけで二百三十円、定価になりますと約六百円ですね。一日で二千一百万円くらいまかれている。
根本大臣が水戸・日立、宇都宮、高崎・前橋の大規模都市群の構想について発表なされましたが、これは群馬、栃木、茨城等においても非常な反響で、すばらしいアイデアだと、秦野ビジョンに対応するすばらしいものだという考え方で地元は受けとめております。
経済企画庁お見えでありますから、どうですか、この閣議決定の新経済社会発展計画の部門別投資、これから見て、いわゆる秦野ビジョンというものは一体どういうふうにお考えになりますか、御感想をひとつ伺いたい。実現性ありと思いますか、夢、まぼろしのたぐいだとお考えになりますか、いかがですか。
○大塚説明員 私、まことに勉強不足でございますが、秦野ビジョンというものを実は存じておりませんので、明快なお答えはできないと思いますが、いま先生のお話の中からいろいろ想像してみますと、何といいますか、なかなか構想も偉大であるというふうな感じを受けたものでございます。
それといわゆる秦野ビジョンといわれるものですね、財政局長は自治省の想定したものとずいぶん距離があるということを言われたわけですが、大臣としての御感想はいかがでしょうか。
○国務大臣(秋田大助君) この問題につきましての私のお答えも、また先ほどと同じでございまして、何もこれは選挙の応援演説をやられたものではなくて、秦野ビジョンに対する意見を述べられたものでございますから、総理としての意見を述べられることは当然のことだと、こう考えております。
○松本(善)委員 これに関する新聞報道は、もちろん、こんなことをほんとうにしておるのかというような趣旨のものもありますが、首相が秦野ビジョンを了承した、あるいは首相が約束をした、四兆円の新ビジョン、首相が実現を約すとか、そういうようなものも幾つもあるわけです。これは国民も、一体そういうことがほんとうなのかどうかということを心配をする。
秦野さんの御出身が御出身だけに、国民にそういう一まつの不安があるところに、警察署内におきまして、とにかく秦野ビジョンなるものがたくさん書かれており、秦野さんの写真も四カ所にわたって載せられておるというような新聞が配られたという事実があれば、私はさらに、警察の厳正中立の立場というものに対して国民が疑惑を持つことは当然だと思うのです。
それで秦野ビジョンについて、どの程度に事前に勉強しておるのか、あるいは連絡しておるのかという点はわかりましたけれども、今後の問題として、地下鉄の計画でありますけれども、大都市交通は、私は立体交差にするという考え方は、秦野さんが言おうと、美濃部さんが言おうと、だれが言おうと賛成なんです。ただ金がかかるだけでね。
つまり、そういう構想と全然無関係にこういう秦野ビジョンというものを発表したところで意味がないと思うのです。国鉄というのは都民だけの環状線じゃないわけですな。ところが、国鉄の山手線と池袋、五反田で交差をして中原街道、環状八号線、川越街道を結ぶ西環状鉄道を建設するというようなことが載っているわけです。
ただ、秦野ビジョンというのは四兆円の予算を伴うものであるということ、だから、鉄道だけじゃなくて道路、いろいろな問題にまたがっておりますから、鉄道だけ何兆ということになるか、その点はよくわかりませんけれども、総理大臣がそれを了承したということになると、具体的な問題はかなり秦野ビジョンも現実性を持ってこなければならぬと思うんです。