1971-03-18 第65回国会 参議院 文教委員会 第8号
また最近あいついで新設を申請している「私立医大」もすべてが、入学者に一人一千万円以上の寄附を予定しているといわれています。 今回の入試不正事件をきっかけに、医大増設をいそぐとの口実で私立医大の増加を許すことなく、国が責任をもって医科大学、医学部を設置し、国民の健康を守るよう強く運動をしなければならないと思います。」
また最近あいついで新設を申請している「私立医大」もすべてが、入学者に一人一千万円以上の寄附を予定しているといわれています。 今回の入試不正事件をきっかけに、医大増設をいそぐとの口実で私立医大の増加を許すことなく、国が責任をもって医科大学、医学部を設置し、国民の健康を守るよう強く運動をしなければならないと思います。」
一千万円で修学を保証、高い医学生の授業料という記事など、ある私立医大が論評されております。医道の高揚、今日ほど切なるときはないのであります。悪質医師の営利に過ぎる経営が、善良な医師、紳士諸君をも傷つけております。政府が招いた国際会議の中で、医学、薬学、診療技術に関する会議が大半を占めております現状からも、すぐれた医学と退廃した医道では自慢になりません。
特に岩手の場合を考えますと、民間の費用で経営しておる私立医大の者がいなかの公的医療機関の勤務の医師となり、国立の医学部の卒業生はほとんど行かない、大都市で勤務をするという傾向が現在遺憾ながらあるわけですから、これもこの法案に関連をして見通しをお聞きしておきたい。
ところが、診療所その他の公的医療機関には私立医大出の先生が行って、国立の人は行かない、そういう一つの矛盾もありますし、それから一方に、百万ぐらい出さないと入学できないから、お医者さんのむすこは、設備がむだになるから、五百万も一千万も出している人がありますね、寄付入学というのは……。そういうふうな矛盾は、私はほんとうは極限にきていると思う。
○井村委員 これは一考願いたいと思うのですが、この貸付は、全部私立医大の病院でございますか。