1976-10-15 第78回国会 参議院 本会議 第8号
いまや三木内閣は、完全に予算編成能力、経済運営能力の欠如した禁治産内閣と称して過言でないと思うのであります。 以下、数点の具体的反対理由を明らかにするものであります。 まず第一は、本法案自体、財政法違反ではないかということであります。 いまさら申すまでもなく、財政法四条主文は、一般財源は公債によって調達することを厳に禁止をいたしております。
いまや三木内閣は、完全に予算編成能力、経済運営能力の欠如した禁治産内閣と称して過言でないと思うのであります。 以下、数点の具体的反対理由を明らかにするものであります。 まず第一は、本法案自体、財政法違反ではないかということであります。 いまさら申すまでもなく、財政法四条主文は、一般財源は公債によって調達することを厳に禁止をいたしております。
従つて、不信任された第四次吉田内閣は、いわゆる準禁治産内閣であり、選挙管理内閣でありますから、以上の、ごとき幾多の制約を受けておるのであります。ゆえに、本国会前に日米通商航海条約等につき調印をなしたるがごときは、憲法違反もはなはだしきものであると断ぜざるを得ないのであります。
従つて、不信任された第四次吉田内閣は、いわゆる禁治産内閣であり、選挙管理内閣でありますので、以上のごとき幾多の制約を受けておるものであります。ゆえに、本国会開会前に日米通商航海条約等に調印をなすがごとき、憲法違反もまたはなはだしいものであります。 なお本予算には、はなはだ基本的な国策とも言うべきわが国の安全と平和に関する経費が計上せられております。
従つて、こういう準禁治産内閣が、こうした当然国会の承認を経なければならないところの条約について調印をするということは、私は越権もはなはだしいものだと考えるのであります。
不信任が可決された内閣というものは、まさに準禁治産内閣なんだ。(「その通り」)この準禁治産内閣が、国民の権利義務に重大な影響のある——総理は、国民のためになると言つた。ためになるかならないかはわからない。私たちは、むしろ、あの旧株式の取得の問題、あるいはアメリカの金融機関に預金、信託業務を認める規定、こういう点から見まして国民、のためにはならないと思う。
○吉田国務大臣 私の暫定内閣が準禁治産内閣であるかどうかは別のお話といたしまして、私の見解はかわつておりません。ただいま申した通り、調印によつてただちに効力が発生するのではなくして、批准の準備行為として調印をしたのである。この条約が準禁治産内閣であるからして不都合であるといえば、批准を拒まれて、そうしてこれに対して賛成をせられなければ、それで問題は解決すると思います。