1979-05-24 第87回国会 衆議院 社会労働委員会 第16号
神風ドクターもあるわけです。体調とか体質とかいうアレルギー体質の問題を含めまして、そういう相対的な関係で薬害が発生した際に、いろいろ問題になると思うわけです。そういう医療機関の機能が分化されていない、ホームドクター的なもの、健康管理的な医療機関と専門病院や総合病院的な機関というふうに、医療機関の機能が分化していない。
神風ドクターもあるわけです。体調とか体質とかいうアレルギー体質の問題を含めまして、そういう相対的な関係で薬害が発生した際に、いろいろ問題になると思うわけです。そういう医療機関の機能が分化されていない、ホームドクター的なもの、健康管理的な医療機関と専門病院や総合病院的な機関というふうに、医療機関の機能が分化していない。
現行制度のもとでは、医療機関の施設整備費や人件費はもちろん、開業医にあっては、開業資金の返済も医療器械器具の支払いも、子どもの医大入学金も、すべて診療報酬に依存することになり、医師は医学上の見地からだけではなく、より点数の高い診療行為を選択する傾向が生まれ、三時間待って三分という神風ドクターがあらわれたり、ついには診療報酬の水増し請求事件が相次いで発生するなど、制度の破壊がますます進行し、これ以上放置
病める人すべてが行き届いた医療とあたたかい看護の中でという考え方に立つ国民皆保険も、いまは神風ドクターと機械的看護の中で人間性を疎外され、患者はあたかも物品同様に扱われているのであります。そのことが、産院における赤ちゃん取り違え事件を引き起こし、輸血の間違いで死亡事故を起こしたりさせるのであります。
赤字になるのがあたりまえで、私的な病院や診療所は、どうしても赤字にするわけにいきませんから神風ドクターになるか、あるいはただいまお話しのような不正なところに追い込まれるということになってくる。
結局は、赤字にしないためには神風ドクターになるか、あるいは長時間の労働をするか、あるいは不正をするか、こういう形に追い込まれていくという今日の医業の実態というものは、これは実に容易ならぬことであり、この際、根本的に考える必要があるし、しょせん国庫が大きな負担をして、国民の生命を守るということに持っていかなければならないと思うのであります。
○大原委員 私は、この点につきましては、きわめて重大な問題ですから指摘をしておきたいのですが、今日は医者の中におきましても、売薬的な医療とか神風ドクターとかというふうな、そういう指摘があるのであります。三十、四十歳代のお医者さんがかせぎまくるということで、技術が尊重されないではないかという要望がある。一方におきましては、保険財政の問題があるわけであります。薬の乱用の問題もあるわけであります。
そうしてその神風ドクターが医者の中から哲学をなくし、近代性をなくし、科学性をなくし、尊敬と信頼をなくして、何でもいい、ちゃかちゃか万年筆を持って、ペンを持って飛び回っている医者だけがもうけるような、そういう診療報酬をおつくりになろうとしておる。その考え方が大きな間違いなんです。私の言うこと、大臣、間違っていますか。
まるで神風ドクターなどといわれて、昼間は寸分のすきもないようにともかく走り回らなければ医者の経営ができないじゃないですか。夜は疲れておりますよ。これが一つの理由だ。第二番目の理由は、これはいま一番問題になっております低医療政策ですよ。医療費が安いということが原因なんです。これを言いましょう。健康保険の点数表の甲表でいきます。甲表でいえば、夜間の診療は昼間の診療の二十一円増しですよ。