2013-11-01 第185回国会 参議院 災害対策特別委員会 第3号
この雨量は、例年の十月の雨量の二倍を超すものであり、十月十六日未明に、大島町元町、神達地区において、流木を伴う大規模な土石流が発生し、十月三十日現在で、死者三十三名、行方不明者九名、住家の被害は確認されただけで全壊四十六棟、半壊四十棟、未確認の被害を含めれば数百棟に達すると予想されるなど甚大な被害が生じております。
この雨量は、例年の十月の雨量の二倍を超すものであり、十月十六日未明に、大島町元町、神達地区において、流木を伴う大規模な土石流が発生し、十月三十日現在で、死者三十三名、行方不明者九名、住家の被害は確認されただけで全壊四十六棟、半壊四十棟、未確認の被害を含めれば数百棟に達すると予想されるなど甚大な被害が生じております。
私が大島に伺ったとき、今回の被害のひどかった元町の神達地区で亡くなられた、中米原産で大島名産の花ブバルディアの栽培に力を入れてきた御夫妻のことを聞きました。亡くなった御夫妻は、学者のような探求心で来年はもっといい花をと品種改良に努めていた方たちで、自宅近くで栽培していたブバルディアは都の品評会でも何回も入賞するほど美しく、各地から指名で注文も入っていたそうです。
次いで、神達地区の被災現場を視察いたしました。この地区は、被害が一番大きく、被災前に集落があった場所は、わずかな家屋を残して流失しておりました。大量の瓦れきや根こそぎもがれた木が折り重なり、土砂で埋まっていました。また、現場からは、崩れた山肌が一望でき、ところどころの砂防施設が土砂を捕捉している様子も見え、その有効性がうかがえました。 また、同地区の八重沢堆積工も視察いたしました。
またそれが、河川以外の、元町神達地区のような住宅地に、堰、砂防ダムのない場所を土石流となって襲っている。私も現地の消防の方にお話をお伺いいたしましたが、土石流の勢いが余りに激しいため、家が半壊しているんですけれども、まだ残っている家には、食器棚やテーブル、その上の備品は残っている。いかにすさまじいスピードで駆けおりたかがわかると思います。すさまじいスピードで削り取られたということですね。
一方で、想定外の雨量のため、この被害に遭った神達地区などがございました。全能ではないとはいえ、ハードによる対策というのは減災には非常に重要であることを私は痛感いたしました。 ハードと一概に言っても、これは既に大島においては設置し始められているものでありますけれども、監視カメラとか、あるいはワイヤーセンサーの活用なども進められておると聞いております。