2001-05-10 第151回国会 衆議院 本会議 第29号
社民党代表団として、昨年は韓国の金大中大統領、モンゴルのエンフバヤル首相、そして、この二十一世紀に入って、中国の江沢民主席と会談を続けました。この北東アジア地域八カ国の総合安全保障機構実現へ向けての話し合いをしながら、つくづく、相互信頼こそアジア平和外交の基本と痛感いたしました。
社民党代表団として、昨年は韓国の金大中大統領、モンゴルのエンフバヤル首相、そして、この二十一世紀に入って、中国の江沢民主席と会談を続けました。この北東アジア地域八カ国の総合安全保障機構実現へ向けての話し合いをしながら、つくづく、相互信頼こそアジア平和外交の基本と痛感いたしました。
その一回は、土井党首を団長とする社民党代表団の一員としてでした。江沢民総書記ら会談した中国の指導者の態度は、脅威とはほど遠いものでありました。台湾問題は、台湾は中国の一部との基本姿勢はもちろん堅持していますが、一国二制度の実現を目指していく姿勢ですし、そのやり方はことし七月一日の香港返還で事実として明らかにされようとしています。尖閣列島の問題も、解決を後世の人々にゆだねようとの姿勢です。
核兵器の問題につきましては、実は私ども社民党代表団で行きます前に中国側にこの問題について議論をしたいんだと言いましたところが、大変結構だと、ぜひ提起してくださいということでありましたが、残念ながらこの問題について時間をとって詳しく議論をすることにならなかったのでありますが、そのときの中国側の態度は、昨年までは毛沢東元主席の言葉を引用していました。
つい先日、中国へ社民党代表団で参りまして、江沢民総書記ともかなり長時間話す機会がありましたが、非常にそういう意味で中国は柔軟に対外的にやっていくと。例えば、いわゆる南沙諸島などの領土問題というようなことが紛糾するのではないかと心配したんですけれども、この点はむしろ江沢民氏の方から触れまして、お互いに理解し合って非常に今いい方向に進んでいるという発言が出てきました。