1985-06-19 第102回国会 衆議院 法務委員会 第22号
仮に今、これまで腎臓移植をしてきたお医者さん方を皆殺人罪で起訴してみた場合にどういうふうな社会的反応が起こるかというのは、これは想像するにかたくないというふうに思っております。
仮に今、これまで腎臓移植をしてきたお医者さん方を皆殺人罪で起訴してみた場合にどういうふうな社会的反応が起こるかというのは、これは想像するにかたくないというふうに思っております。
しかし、この問題については、長い、もう数年にわたる経緯がございまして、そして、さまざまな社会的反応を呼び起こして、そしてまた、検察やあるいは裁判側におきましてもそれぞれ法規に基づく処置をおとりになってきておる。しかも、それがいま最終段階の一番大事なときに来ているというケースでありますから、これはいままでにないケースであります。
しかしこういう思想的な問題というものは若干の懐妊期間がありまして、それが社会的反応を受けて成熟していくという要素があります。ですから、常時そういう思想関係等を注意しまして、健全な状態を維持するように今後とも努力してまいりたいと思います。特に年の若い初級幹部等につきましては、深甚の注意をしてまいりたいと思っております。
そういう意味において、軍事政策を遂行しようとする場合には、単に防衛政策のワクだけを見ておってはいけない、あるいはその年の年次予算だけを見ておってはいけない、もっと深い波及効果とか、社会的反応とか、それが蓄積されて沈でんして逆に返ってくる、岩盤のように固まっていくという要素があるわけであります。