1953-07-14 第16回国会 衆議院 内閣委員会厚生委員会海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会連合審査会公聴会 第1号
今次の戦争におきまして、その親を、夫を、また最愛の子を戦野に失い、一家の支柱をなくした百五十万世帯に及ぶ遺族は、精神的にいやしがたき大なる打撃をこうむつたばかりでなく、終戦後八箇年の長い間、社会的冷遇と経済的な窮迫のために耐えがたき苦難の道をたどり、この法律の実施を鶴首、待望しながらも、この法律の実現を待たずして、遂に死没して行つた老人も数知れずあるのであります。