1949-05-14 第5回国会 衆議院 内閣委員会 第21号
特に社会保障制度の制定、これの完全な実施をやることは憲法第二十五條の精神を生かすことであつて、これは考えてやらなければならぬことである。こういうことは一つもやらぬ。そして予防局は廃止して、公衆衞生局で一緒にやる、こういつたことだから、さつきも言つたように、けちな人の死ぬるような注射を平氣でやる。
特に社会保障制度の制定、これの完全な実施をやることは憲法第二十五條の精神を生かすことであつて、これは考えてやらなければならぬことである。こういうことは一つもやらぬ。そして予防局は廃止して、公衆衞生局で一緒にやる、こういつたことだから、さつきも言つたように、けちな人の死ぬるような注射を平氣でやる。
それから最初にもどりまして、民主自由党が社会保障制度の完成までも含めた大きな労働政策を掲げたのではないか、そうではないか、その通りであります。民主自由党も決して保守反動の政党であるはずはないのであります。保守党といえどもあそこまで政策が行き得るはずでありますし、当然だと思います。民主自由党があの政策を掲げておかしいと考えられるのがおかしいのでありまして、当然だと思います。
それから應急失業対策の中に、生産的公共事業の拡充、大資本の負担による社会保障制度の確立、生活困窮者に対しては國費により更生をはかる。こういうことがうたわれておりまして、保守反動——と申しますとその辺の方に怒られるかも存じませんが、保守政党としてはまことに進歩的な一つの様相を備えた政策が決定されておるのでございます。
社会保障に対し、あるいは公衆衛生に対しまして、國家がその増進に対して当然責任を持たねばならないという憲法第二十五條の主張があるにもかかわらず、実際におきましては、こういうふうに勤労大衆に対し、國民の健康に対して圧迫されるというような結果が出ておるのであります。 その実情といたしましては、たとえば事務費のごときものであります。
又労働党が今日いわゆる社会保障制度を実施しましたが、それまでには多年に亘る医療政策に関する研究を積んでおつたのであります。ところが飜つて我が國におきましては、この保健問題について経論を示された総理大臣を思い出すことができない、僅かに私の記憶では、内務大臣をやられた安達謙藏氏が非常に健康の問題に熱心であつたということだけであります。
かかるときにおきまして、病院を國営でやるのは儲からないであろうとか、或いは國家の負担が多過ぎるとかいうような意見が昨年頃からぼつぼつ出て参りまして、アメリカのごとくに各州各郡において市立、都立の病院というものが、如何なる行路病者であろうとも、或いはその人種も老幼男女を問わずして完全に面倒を見る状態、或いはイギリスを始めノルウエー、スエーデン方面において、社会保障制度が今や確立されつつある。
こういつたような國立病院の運営というものは、現在及び將來の日本の医療のあり方、社会保障のために非常に重要な役割を果しておる、こう我々は信じておるのであります。この國立病院の運営について、如何にそれが國民にとつて重要なものであるか、今までの運営が重要なものであるかということを一つの実例を挙げて申しますと、これは衆議院の代議士の方なのでありますが、そのお嬢さんが結核に罹つた。
今後このすべてのものが、いわば社会保障制度を速急に確立するということが、当面の日本の経済再建の上においてもきわめて重要な問題だと思うのであります。
○宮崎政府委員 法律ずくめでがんじがらめにして行くことが、社会保障の精神に反するというお話でございますが、お医者さんが正しい治療をしております場合には、何らの束縛も何らの制限もないわけであります。
もしこういうことがうやむやになるということは、厚生本省自身の権威に関することでありますので、黒白をはつきりいたし、そして社会保障は社会保障というような立場、人道的な立場を明確にされて善処されることを希望いたしまして、なお中心的な問題についてはまたの機会に讓ることにいたします。
これに対して一般会計から幾らかの資金を導入するという問題でありますが、この問題につきましては、今日の国家財政の現状においては、なかなかそうは行かなかつたということを申し上げておるのでありますが、近く社会保障制度審議会等も開かれますので、將來の社会保障ということにつきましては、憲法二十五條の精神に合うような御審議、御決定をなされるものと私どもは信じている次第でございます。
これは明らかに國家としては、こういう社会保障はしなければならない義務を負つておる。そういう社会施設で援護を受けたその費用を弁償させるというのではありませんか。
○梨木委員 憲法二十五條の「國は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衞生の向上及び増進に努めなければならない。」こういう規定から申しましても、こういう場合には國家として費用を負担するというのが当然だろうと思うのでありますが、これは憲法二十五條の規定と抵触しませんか。私は抵触すると思うのですが、いかがでしようか。
一体先程田村さんが触れられましたように、社会保障制度で行くと、これも一種の社会保障制度だと思いますが、眞面目な者が結局不眞面目な者の分を負担して行くという非常な不合理が行われて來ると思うのであります。それで今ちよつと退職金の問題を伺つたのですが、これはやはり先程田村さんかよ触れられたように非常な根本問題だと思うのであります。
私どもは先般党大会で、社会保障の実現ということを採択し公約をいたしております。かかる観点から、なかんずく私どもは、この改正案に反対の意を表明いたしたいのであります。現在日本の社会保險制度の最大の欠点は、万人のひとしく指摘するところは、その制度と運営の不統一、並びにその運営のやり方が非民主的であるという点に盡きると思うのであります。
健康保險に対しまして共産党は反対いたすのでありますが、初診療をとるとか、あるいは料率を引上げるというような社会保障の根本的な精神を無視し、あるいは軽視するというような、そういう基本的な不十分さが依然として本案を貫いておるし、また政府当局並びに原案を作成された方々は、社会保障に対する理解がきわめて冷淡であるということが言えるのであります。
ただ先ほど來お話がありましたが、われわれは社会保障制度の確立が一日もすみやかなることを望むものであります。しかしながらあの財力豊かなイギリスにおいてさえ、社会保障制度の実現にはまる五年を要したのであります。現在この日本の敗戰のもとにおきましては、ただちに社会保障制度の実現は至難であります。でき得る限りこれに早く手をつけて、五年を要せず、二年、三年の間に実現したいのであります。
われわれが反対いたしまする根本的な理由は、本改正法案が時代の要請である社会保障制度の実現に対するところの逆行的な措置である点にあるのであります。
社会保障制度が確立されます際におきましては、また別途の考慮があるべきものだと思いますけれども、現状においては、私ども努力いたしましたけれどもいたし方がなかつたということを申し上げる次第でございます。
健康保險その他の保險経済のときに、問題になりましたと同様に、政府が今回保險料率の引上げその他を考えられますのは、結局現状において非常に非保險者の負担になることを承知しながら、保險経済の現状からやむを得ない処置としてとられておるということがはつきりわかつておるのでありまして、実際その立場から考えますならば、どうしてもこの点は避けられないと思いますが、しかし現在の社会保險が社会保障制度の一環として大きな
ほかの方では五倍に引上げたが、船員保險は上げないでいいのじやないかということで処理されたという御説明でございますが、これもやはり依然として、社会保障がどういうものであるかという点に対する理解がなされてないうらみがはつきりあるのでありまして、こういう点でも政府は、保險経済の関係あるいは大藏省との関係において、十分努力されているかどうかという点を御説明願います。
従つて、かような保険制度は、職業安定に関する補導費とか、あるいは緊急失業対策費、その他失業対策費用と同じように、国家及び資本家側の全額負担によつてこれをまかなうのが最も正しい社会保障制度の基本原則である。かように考えておるのであります。
次に、日本社会党前田種男君、民主党川崎秀二君、同じく島田末信君よりおのおの修正案を伴う原案に賛成の意見を表明せられ、あわせて保險経理の確たる見通しの上に保険料率の引下げ、労働負担の軽減に努力すべきこと、失業救済には就労の機会を與えるべき失業対策事業を失業の規模に応じて拡大すべきこと、運用に万全を期し、社会保障制度確立に向つて努力すべきことを要望いたしたのであります。
というのは、先ほど二言申し上げた通り、要するに生命保險あるいはその他のもろもろの保險というものは、あくまでも社会保障の建前がほんとうの原理でなければならないと考えております。從いまして今日の日本の民間の生命保險会社というものは、御承知の通り生命保險事業を営むとともに、半面におきましては、金融関係における大きな役割を果しておるということは明瞭であります。
この問題につきましては、年金よりもむしろ簡易生命保險というものを、われわれは社会保障の建前から重要視しておりますので、どういう理由で、こういう額の差をおつけになつたかということを最初にお伺いしたいと思います。
むしろ保險事業というものは、全部國営にいたしまして、社会保障の建前から、國民大衆に利益を與えながら、それを國家事業として育成して行くことというのが本筋だと思う。そこに簡易保險を切りかえられるような構想をお考えになつておるかどうか、お伺いしたいと思います。
國立病院独立会計制反対の請願外二件(田代文 久君外一名紹介)(第六六一号) 岩ケ崎町のワクチン注射による罹病兒の診療に 関する請願(高橋清治郎君紹介)(第六六四 号) 同月三十日 國立國府台病院施設拡充の請願(澁谷雄太郎君 紹介)(第七五一号) 國立病院独立会計制反対の請願(澁谷雄太郎君 紹介)(第七五二号) 五月四日 遺族の援護対策確立に関する請願(益谷秀次君 外三名紹介)(第八一〇号) 社会保障制度確立
今日の日本の現状において、完全な社会保障制度のもとにおける失業保險制度をながめますならば、現行法におきましても、今日一部改正の提案の内容を見ましても、たくさんの不備があることを私は指摘するものでございます。
それから第八番目に社会保障乃至保障機構の統合整理という問題がございます。これは國民健康保險その外いろいろな方法が構成されといるのでございますが、これを是非一本に纏めて頂きたいというのが私達のお願いでございます。第九番目に町村における各種委員会機構の再檢討、これは又あとで実例を申上げたいと存じます。
これは明らかに矛盾しておるのでありまして、今日労働者の低い賃金の支給に対しまして、この健康保險が賃金を上まわる医療費を出すことによつて不十分ながら健康保險が、現在社会保險制度の一つとして役割を果しておるというこの現状を無視して、わが國に社会保障制度を確立しようという要求とまさに逆行するような方面がとられんとしておりますので、日本共産党は、今回の改正に対しまして反対するものであります。
從つてわれわれはこの勤労者の福祉増進のためにも、健康保險を長く継続せしめて、近き将來において完全な社会保障にまで発展せしめるように努力しなければならぬと信ずるのであります。しかるに最近の社会的、経済的な急激な変化によつて、ことに保險経済の逼迫によつて、今や健康保險は崩壊の危機に直面して参つたのであります。
実は先般國民保險組合の方々がお見えになりまして、今度の社会保障制度審議会の中に、われわれの代表が参加させてもらえないのではなかろうかという、懸念をるる申し述べておられました。
以上の理由を以て本法案に反対するとの意見の開陳があり、又一委員は、一部負担金制度を復活することは健康保險制度の本來の趣旨に鑑み決して望ましいことではないが、現今の保險経済の状況においては、その運営上誠に止むを得ない措置であることは認めるが、社会保障制度を確立するには尚相当期間を要するから、社会保險の具体的にして全面的な改正を要望する旨の希望意見を附して本案に賛成するとの意見の開陳がありました。
次におもなる質疑應答を申し上げますれば、第一に、今回の改正は勤労者の負担増加を來すもので、いわゆる社会保障制度の方向に逆行するものではないかとの質問に対しまして、現在巨額の赤字を擁して、まさに危機に瀕せる保險経済建直しのため万やむを得ざるの措置であり、社会保障制度の確立等については將來社会保障審議会における総合的檢討にまつ意向であるとの答弁でありました。
從つてわれわれは、勤労者大衆の福祉増進のためにこの健康保險制度を長く継続せしめ、近き將來において完全なる社会保障制度にまで発展せしむべき業務を感ずるのであります。しかるに、最近の急激なる社会的、経済的変化、ことに保險経済の逼迫によつて、健康保險は今や崩壊の運命に逢着いたしたのであります。
(拍手) その理由の第一点といたしまして、今日政府は憲法によつて國民の健康に対する保障の責任を持つており、かつまた最近におきましては、アメリカの調査團によりまして社会保障の実現が熱心に勧告いたされておるのであります。
○宮崎政府委員 この改正が社会保障制度の行き方とどういう関係になつているかという田代さんの御質問だと思います。社会保障制度につきましては、これはいずれ御検討を願うのでございますが、國民の医療の問題につきましては、なるべく平易に治療を受けられるようにいたしたいと思いますので、一部負担を課する等の問題はない方がいいと思います。
○田代委員 やむを得ないが、少くとも精神的な面から考えまして、これは社会保障制度の精神に反するというふうにはお考えになりませんか。
○宮崎政府委員 社会保障制度の精神に反するというよりも、社会保障制度においてどういう建て方になりまするか、少くともこういう労働者の保険については、社会保障制度においてはこういうことをとらぬ方が私はいいと思います。