1947-07-10 第1回国会 衆議院 本会議 第15号
議場の諸君、われわれが主張することの重農社会政策に対して、御賛同あらんことを望むものであります。 第二に、政府は今後の配給米は値上げするということでありますが、いまや農村は、一一〇%供出強要で、ほとんど自家保有米も供出させられておる現状であります。このために、食糧増産に挺身した百姓が獄屋につながれたり、さらに一家みなごろしにしたという、驚くべき社会問題を惹起しつつあるのであります。
議場の諸君、われわれが主張することの重農社会政策に対して、御賛同あらんことを望むものであります。 第二に、政府は今後の配給米は値上げするということでありますが、いまや農村は、一一〇%供出強要で、ほとんど自家保有米も供出させられておる現状であります。このために、食糧増産に挺身した百姓が獄屋につながれたり、さらに一家みなごろしにしたという、驚くべき社会問題を惹起しつつあるのであります。
なお私は、この議場におきましては一言申し上げたいことは、いやしくも民主國家の原則は何であるかと言いましたならば、それはすなわち、社会の不均衡を取除かなければならぬことでございます。しかるに、現在その社会のどん底にあるのは何でありましようか。私は、あの戰爭の犠牲者——かつては戰爭の犠牲者が、これすなわち平和建設の人柱ではなかつたか。
御承知のごとく、刑法その他特別法によつて処断されましたる重刑、懲役刑、あるいは罰金刑等のいわゆる刑余者は、前科者として、いかに國家的に、あるいは社会的に差別逆遇を受けてまいりましたかということは、大方の皆さんの御承知の通りであります。
この法律は、裁判所法第二條第二項の規定に基き、先ごろ第九十二回帝國議会に提出せられ、両院を通過成立して、去る五月三日新憲法と同時に施行せられたのでありますが、この法律制定の際は、簡易裁判所の設立及び管轄区域につきましては、その数が多くかつ直接社会の治安に関係する重要なる、また全く新しい裁判所のことでありますため、なお詳細に現地の事情を調査した上これを決定する必要があるということで、その第三條におきまして
敗戰下の欠乏社会にこのような不自然な状態が存在することは誠に遺憾であります。これでは國民の総耐乏、奮起など望むべくもないのであります。政府は何故率直に、新円階級を含めて、國民各層に於ける生活余裕度に関する詳細なる資料を以て、國民各層における生活耐乏可能の枠を示さなかつたか。これを伺いたいのであります。
御承知のように財政法が通つておりますが、形の上から申しますればその第三條は、施行規則がまだ政令が出ておりませんから、正式にかけることもできませんけれども、今のように重要な社会性を帶びておりますからせめて説明でもして御理解を得たいと存じまして、かような措置を採つた次第であります。尚一ケ月間の猶予期間を置いてやるべき筈でありますが、これも今申上げましたように他の物價には既に運賃が織り込んであります。
先程隠匿物資につきましては既にお話がございましたから、これを略すといたしまするが、私共は社会正義の強いものを今日の警察力に対して要求するものであります。
御承知の如く、我が國の労働組合運動並びに無産政党運動というものは、我が國に最も早くより最も廣くイギリスの言葉が入つて來たという関係上、これらの文献は多く英語で書かれておりました関係上、イギリスの労働組合運動、イギリスの労働党の運動というものが最も廣く深く我が國に文献が入つて参りましたので、我が國の過去における一部の者を除くいわゆる堅実なる、穏健なる社会運動、労働滝運動は、概ねイギリスの文献、イギリス
尚これについて御意見といたしまして、これをするためには例えば先般経済の実相報告というものを安本長官から発表せられたのでありますが、かかるものをも國会から発表するようにするならば、もつと國民に與える印象は違つたものになりはしないか、從つてそういうことができるように、國会に大調査機関を持つようにしたらどうかという御意見と、もう一つは社会党が社会主義統制を大胆に強行したらどうか、そういうことによつてこれが
それから西尾君が、社会党は社会主義を放棄していない、併しながらものには段階があると言つておられるが、段階はそれは無論ある。あるが、その段階において、社会主義は放棄されておらないということを示さなければならない。それについては非常な疑問がある。
(拍手) さらに一歩を進めて質したいのは、政府がその報告書の総説において、経済はかく見なければならぬという意見を述べて、國民と議会に押しつけておる態度は、ことさら新造語で高度民主主義を口にせねばならぬ片山内閣の、宣傳性格を現わしたものであるか、また從來の官僚社会主義者一派の思想を背景にしての意見であるかは知らないのでありまするが、私をして言わしむるならば、これは余計なおせつかいであると言わなければならぬと
いわゆる社会主義イデオロギーたる國有國営の公式論にとらわれて、この絶対危機の断崖に立ちながら、即時即妙の手段を講ずる自由をみずから束縛しておるの感なしとせざるを得ない。この祖國が死ぬか生きるかのせとぎわにおいて、國有財産に対して、もつと自由な見地から処理する途を講ずるときは、緊急事態打開の光明が求め得るものでないかと私は考えます。
大体私どもは、社会の実相というものを把握する場合に、いわゆる官製の統計に対比されましたところの、民間の権威ある統計をわれわれ絶対に必要とするのであります。しかしながら、利潤の上らない、地味なこの民間の統計調査の仕事というものが、わが日本におきましては、從来より、はなはだしく各國に比べまして劣つておつたわけであります。
○石田(一)委員 ただいま十三名というお話でありましたが、これは各党派の所属議員の数によつて、おそらく、社会、民主、自由、社会、民主、自由社会、民主、自由とした後を、國民協同党、第一議員倶樂部、日本農民党、共産党、各一名ずつに予定された、ただいまの御意見と承りますが、私たち國民協同党は現在三十二名を擁しております。
(「簡單々々」と呼ぶ者あり)長い間大原社会問題研究所の同僚であり、社会問題の権威でありまする細川君の御質問に対して敬意を以て承りました。細川君が今日の時代を憂慮すべき時代であるけれども、又正しい政策が必要であるけれども、九五%の働く者の民主主義が実現されなければならんと言われたことは誠に御同感であります。ただこれに到る政策については、私共いろいろと見解を異にいたすのであります。
○國務大臣(米窪滿亮君) 羽仁さんの私に対する御質問は、労働者の社会人としての地位及び権利に対する確保とでも解釈すべき点だと思うのでございます。
青少年の不良化といい、あるいは凶惡なる、血なまぐさい事件の頻発といい、國民生活のあらゆる面において、今日ほど社会惡の満ち満ちている時代はありません。しこうしてこれが原因は、あげて國民大衆が滿足に食えぬという現実に根ざすものであり、わが國における政府当局が、あらゆる政策に先んじて、鋭意これが解決をなさねばならぬことは、現下の食糧危機の克服であります。
料理店をそのままにおいて置けとか、あるいは、ぜいたくな生活をする人の自由を認めろ、こういうような御意見があるうちは、やはり正直者がばかを見る社会になるのであります。(拍手)どうかこの意味において、國民全体の理解ある運動として、精神運動ということに御協力を願つておるのであります。 なお、戰爭犠牲者に対します御意見がありました。これまた御同樣、私どももさように考えておるのであります。
また徳田君は、私の演説の中に、高度民主主義、民主主義を徹底せしめるその論旨を明らかにする意味において、これは人道主義であり、合理主義であり、社会民主主義であるということを説明し、その内容を明らかにいたしたのでありまするが、この点につきまして、人道主義等は、特権階級が無産大衆を圧迫する手段として用いられたる主義であるということを言われましたが、私の考えておりまする人道主義、合理主義、社会民主主義は、決
日本の今の現状で、資本主義の自由な放任に任して、利潤を追求して、必要な生産の要素が、社会的に見て必要でない部面へ流れまして、それだけの社会的な浪費をがまんするだけのゆとりが、日本にはありません。(拍手)その限りにおいて、われわれは必要な生産の資材を、社会的な立場から、必要な面に計画的に配給していくだけの、計画性をもつた統制経済を、やらなければならないのであります。
もう一点は、單に自然科学のみならず、今日の日本の新らしい秩序を建設するにつきましては、正しい社会科学の認識が國民の間になければならん。こういう意味で、私は新らしい日本は、生産という上からも実は文化教育の費用というものは重視されなければならんと存じておるのであります。
今までのやり方に対しまして、どうも金の足りなかつたという点に対しましては、本年二月十九日に社会局長のいわゆる指令によりまして、そうして東京都その他五大都市における世帶構成員の数に対しまする救助の費用等も十分に増額いたしておるのであります。併しながらこれとても日々に物價が昂騰いたしまする現状では、到底それらの人に満足を與えることはできますまいから、こういう人に対しましてはできるだけの手を差伸べたい。
(拍手)もう一つは、このいわゆる精神運動が民衆の、大衆の生活欲望を何か非常に間違つたもののように見て、而も一方に存在する社会的な不正を放置するような有樣の下に推進されたということ、この二つのことが、実はしばしば非常な勢で強調されたに拘わらず、國民を進んで馬鹿を見る國民としなかつたゆえんではないかと存じております。
而して人類進歩の源泉たる自由なる個人の創意を最大限に尊重し、個人の社会的、文化的な生活を向上せしむることが根本であります。この意味におきまして、民主主義こそは眞の意味における自由主義の実現であると信ずるものであります。
人間の生活の喜びでありまする自由を獲得するということが終局の目的でなければならないのでありまするが、現在の社会において果して國民全般の中に大多数の人々がこの自由を得られておりましようか。得られていない。自由が少数の人に握られて、大衆は自由を獲得することができないということを公平にしたいというのが我々の考えであります。(拍手)その意味において、できるだけ分配を公平にして行かなければならない。
なるほど御説明中、これは人道主義であり、議会主義であり、社会民主主義であるとは申されておりますけれども、ただいまも吉田総裁の御演説中に触れられておりますように、現在の社会は、何と申しましても二大潮流のありますことは、皆さまお認めの通りであります。一つは健全なる民主主義と申しましようか。あるいは一つは、全体主義的社会主義とも申しましようか。
世界経済情勢に順應いたしましたる対策をとりまして、貿易に対しましては細心の注意を拂つて、ほんとうに國際社会に仲間入りをなし得るようにいたしたいと、極力努力しておる次第であります。(拍手) 産業合理化の問題につきましても、きわめて重要なる問題でありまするから、愼重なる考慮を拂いまして、文字通り合理的にこれを解決する方向に努力しつつあるのであります。
学校の教育とともに、社会教育においても、勤労大衆の青年の教育というものは、特に重視いたしまして、社会教育のあらゆる場面、殊に労働者教育を通して、あるいは通信教育という制度も設けまして、これらの人々の教育に十分な力点をおいていきたいと存じております。
一つは男女の社会的地位の平等化、二は婦人に対する政治教育の普及徹底、三は新設労働省内に婦人局を設置せよ、四は婦人に対する職業的技術技能養成機関を設置せよ、五は社会施設の増設、家庭生活の科学化、六は民主的家事審判所の設置、七は婦人官吏の登用、八は婦人外交官の育成であります。
(笑声)併しながらそこに、そこに又片山君の平和主義、(「吉川末次郎しつかりやれ」と呼ぶ者あり)社会主義の見解に対するところの弱点が包蔵し、危険性があるということを、私は首相がお考えが願いたいと思うのであります。
これは社会党の考えておる社会主義運動と矛盾するのではないか、こういう趣旨であつたと考えます。私の奉じておりまする社会主義は、決して精神運動を排斥するものではないのであります。精神運動を十分に加味して社会主義運動をなし得るのである、社会主義政策をなし得るのであると、こういう考えをもつておるのであります。
かような事実に基きまして、皆さんの御承知のように、教育基本法の第一條におきましては、「教育は、人格の完成をめざし、平和的な國家および社会の形成者として、眞理と正義を愛し、個人の價値をたつとび、勤労と責任を重んじ、自主的精神に充ちた心身ともに健康な國民の育成を期して行われなければならない。」ということが規定されているのであります。新しき教育理念の目標は、そこにあるのであります。
たとえば極端な集産主義、現実を無視した産業社会化への極端な傾斜運動のごときは、ややもいたしますると、集團のために個性を沒却せしめる。(拍手)また個人的活動の自由を抑圧いたしまして、人間精神に対して、強権的な脅威をさえ加うる場合が少くないことは、あえてチエスやハイエクなどを引くまでもないのであります。必要なことは、個人の自由を保持し、確保し得る社会生活の理想と環境であります。
わが國における今までの政治社会運動を通観いたしまして、非常に欠けておつたと思う点があるのであります。長いわが國の歴史、特に明治維新において、政治革命が主張せられましたけれども、文化的方面、精神的方面における革命は、主張せられてなかつたと思うのであります。
又社会生活の部面におきましても、健康にして、文化的なる生活をなさしめるべく一切の革新手段を講じたいと考えているのであります。即ち民主主義を日常生活に織り込みまして、生活体樣を民主化するの急務なることを考えるのであります。即ち政治上における民主主義の浸透は、封建的官僚機構を一掃することとなり、産業経済に民主主義浸透することによつて眞に産業の隆盛発展を來たすこととなるのであります。
さらに社会生活の部面におきましても、健康にして文化的ならしめるために、これを革新する要がありますから、民主主義を日常実際生活に織りこみ、生活態樣を民主化するの急務なることを感じておるのであります。政治上における民主主義は、封建的官僚機構を一擲することとなり、産業経済に浸透いたしまする民主主義は、産業の充実発展を來すこととなるのであります。
人種、信條、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的、社会的関係において差別を受けない、華族その他貴族の制度はこれを認めないと謳つておるのであります。時代は変りました。國体は変革されておるのであります。時は民主主義の時代であります。去る四月行われました選挙は民主選挙であります。民主選挙は民主政治に通ずるのでありまして、その民主政治の運行は民主議会において行われるのであります。