1954-09-09 第19回国会 衆議院 通商産業委員会 第65号
そこでお話あります通り、昭和二十六年十二月に不二ドロマイトが、鉄鋼関係と磐城セメントの両社の合体によつてできたわけでありますが、当時の資本構成は、磐城側の積極策によりまして七〇%を磐城七メントが持ち、それから残りを鉄鋼関係メーカー四社及び日鉄鉱業が持つておつたという実情でありますが、お話がありました通り、これに対して開銀の融資、その他市中銀行の融資がついております。
そこでお話あります通り、昭和二十六年十二月に不二ドロマイトが、鉄鋼関係と磐城セメントの両社の合体によつてできたわけでありますが、当時の資本構成は、磐城側の積極策によりまして七〇%を磐城七メントが持ち、それから残りを鉄鋼関係メーカー四社及び日鉄鉱業が持つておつたという実情でありますが、お話がありました通り、これに対して開銀の融資、その他市中銀行の融資がついております。
この合併によつて、合併をしなければならないという、いわばしようとするところの磐城側の見解としては、こういう理由を掲げております。「1合併によつて資本金が大となり対銀行関係も強化され運転資金の借入も有利となる。また諸経費、電力の融通なども良くなりコストの切下げが可能である。2設立当初鉄鋼メーカー側の熱意が足りなかつた。
そこで、今回の合併問題で、先ほども先生から詳しく新聞を引用されてお話がございましたが、磐城側は合併による経費の節減、それから資金調達上の容易化、こういうような点を主張しておりますのに対して、鉄鋼側は設立当初の趣旨ということと、それから同時に仮に磐城の言つた通りになりますと、将来の鉄鋼原料としてのクリンカーの供給の不安或いは価格の不安、こういう点を強く強調しているのでございます。