1947-12-08 第1回国会 衆議院 鉱工業委員会 第40号
野鍛冶業者は、農機具の特殊生産修理業者として、農業經營上特殊の地位を占めておるのでありまして、その長所を活用することについては、商工省といたしましても、從來留意してきた次第でありますが、これに對する最近の資材配當量は、農機具資材の總わくがきわめて僅少でありましたため、少量に止まりましたことは、遺憾でございますが、過般主要食糧確保對策の一環といたしまして、昭和二十三年におきましては、鍬百二十萬挺、鍬先掛修理六百萬挺等
野鍛冶業者は、農機具の特殊生産修理業者として、農業經營上特殊の地位を占めておるのでありまして、その長所を活用することについては、商工省といたしましても、從來留意してきた次第でありますが、これに對する最近の資材配當量は、農機具資材の總わくがきわめて僅少でありましたため、少量に止まりましたことは、遺憾でございますが、過般主要食糧確保對策の一環といたしまして、昭和二十三年におきましては、鍬百二十萬挺、鍬先掛修理六百萬挺等
本年の木炭、薪の生産が非常に少いと言われておるのでありますが、このときにあたりまして安定本部の生活資局におきましては、本年度の下半期の家庭燃料確保對策として、冬季間の電力及び石炭の不足に基く電熱及びガスの供給不足を考慮して、家庭用燃料として薪炭を供給しなければならない。しかし薪炭の供給力は限度があるので、從つて自動車の燃料薪炭を家庭用にまわさねばならない。
關東配電からお話の如く、これは專ら國民の自發的な自制運動に頼るということを一つの大きな網といたしまして、片方におきまして薪炭の確保對策に十二分の努力をするというこの兩方を併せ考えております。從つてそのどちらかが一つ切れますと、これは非常な危機になるのでありますから、私らも勿論十分にこれは注意いたしますし、又その結果の來たらんことを恐れております。
次は主食外の物資でありまするが、三日閣議決定の炭鑛勞務者所要物資供給確保對策要綱も、その現物化遲々として進まず、現在までにわずかにみそ、醤油、鮮魚が、多少その軌道に乗つた程度で、政府に對する不信不滿の聲が高いのであります。主食は一應確保されても、特に坑内勞働に必要なカロリーの問題を十分に眞劍に取上げなければならないと思います。
食糧の緊急確保對策に對しましても、新聞に閣議の決定として御發表になつておりますけれども、それはあるいは印刷の上において、誤植の責任も考えなければならぬと思うのでありますが、よろしくかくのごとき重大なることは、すべてわれわれに對して、國會に對して、これを御發表になるべきものであろうと思う。そうして政府は閣議決定して國民に臨む責任を明らかにせられることが、その道であろうと私は考えております。