1963-06-13 第43回国会 参議院 商工委員会 第31号
一方、塩安とか尿素と申しますのは、無硫酸根肥料と称しておりまして、硫酸が入っておりません。そのために硫化水素の発生のおそれもございませんので、水田ではこれが使われやすい。しかし一方ではまた塩安は塩素がございまするので、土壌を酸性にしやすいというような欠点もございます。以上でございます。
一方、塩安とか尿素と申しますのは、無硫酸根肥料と称しておりまして、硫酸が入っておりません。そのために硫化水素の発生のおそれもございませんので、水田ではこれが使われやすい。しかし一方ではまた塩安は塩素がございまするので、土壌を酸性にしやすいというような欠点もございます。以上でございます。
次に、五ページは各肥料形態別のいわゆる硫安、尿素、その他と分けましての実績と見込みでございますが、最近の傾向及び今後の方向といたしましては、硫安が頭打ちをいたしまして、むしろ硫安が漸減をして参り、そのかわり尿素あるいは塩安、硫燐安でありますとかいったような無硫酸根肥料が増加をして参る傾向になっておりまして、今度の第二次五カ年計画におきましてもそのような趨勢も織り込んだ形態別の生産計画になっているわけでございます
ところが、肥料を使う方の側から言うと、尿素や無硫酸根肥料、こういう形では、なるほど成分的にやはり有効かもしれませんけれども、現実に日本の農業の技術において使う、こういう点から言うと、必ずしも尿素なりあるいは高度化成に重点を置いていっていいかどうかということが問題になります。まして、この前に申し上げましたように、海外のもっと日本よりもおくれた農業技術の段階でそれがうまくいくかどうか。
こういう点と結びつけて、なるほど理論的には無硫酸根肥料ということでいくことは明らかであります。しかしながら、今の技術の水準からいいますと、大体において日本の国内でも非常に問題があるわけですね。
この点も再検討した上でやっておるのか、私どもからいうと、なるほど無硫酸根肥料という意味では尿素がいいでしょう。しかし今この日本の農業の技術というものは、果して、これがほんとうに今の計画にマッチして、これに重点が置かれていっているのかという点が第二点として、大きな問題となってくると思う。こういう点について一つはっきりした当局の御見解を最初に承わっておきたいと思います。
石灰窒素につきましては、尿素とか塩安のような無硫酸根肥料が出てき、ことに尿素の生産は、三十二肥料年度は八十五万六千トンの生産でありましたが、三十三肥料年度は百二十万八千トンでありまして、飛躍的な増産が見込まれております。
むしろ尿素につきましては、硫安石灰窒素に比べまして価格が非常に安いから、私どもの方では奨励いたしておりますけれども、なかなか新しい肥料でありますから、内需が伸び悩んでいるというのが実情でありまして、これは全購連その他で、非常に熱心に石灰窒素と同じように無硫酸根肥料でありますから、石灰窒素の値段と比べると一割も安いのでありますから、なぜ使わないのだといって奨励しておりますけれども、なかなか伸びないのであります
それから石灰窒素は、これは無硫酸根肥料というので特殊の効用を認められておりましたので、これは需給の関係が相当、何といいますか、需要の方が強いのでありまして、値段が張り気味でありました。カリ肥料は、これも非常に輸入が順調に進みましたので、これは何といいますか、非常な暴落をいたしまして、相当関係者で損の出たところもあるようであります。
しかし御承知のように、石灰窒素については、それと同等の価値のある無硫酸根肥料の尿素の生産が非常に伸びておりまして、価格も一俵当り政府の指示価格でも七十円以上、実質価格はそれ以上の開きがありますから、尿素の転換で農業生産には支障なくいっておると思います。熔成燐肥につきましても、過燐酸は順調に生産をいたしておりますので、心配はないような状況であります。
従いましてこれはこの法律とは直接には関係がございませんけれども、例えて申しますれば、窒素質肥料の需給計画というものを作ります場合に、従来はただ石灰窒素それから硫安といつたようなものをただ窒素質肥料としての把握しておりまして、そこに生産計画上の区別を余りしていなかつたのでありますが、硫酸根肥料の重要性に鑑みまして、最近に至りましては、成るべく硫安と離しまして、石灰窒素の数量を大きく別枠に確保すると、来肥料年度
それから又肥料の施用につきましては、硫酸根の肥料の増進によつて硫酸根肥料の施用を相当節約する余地がある。それから灌漑用水を利用する客土であるとか、山林、牧野、農地を通ずる土地利用の高度化ということ、治水事業の実施については利水との調整を十分に図るように留意する。農業改良普及員の質の向上と農業団体との連携を強化する。
特に石灰窒素は一方非常に無硫酸根肥料ということで需要も増しておりますが、生産が必ずしもそれに伴わないということで価格が相当上つて参つております。併しこれを一つ一つ見ますと、過燐酸のほうもこれは生殖が非常に計画をずつと上廻る程度生産ができております関係からでしようか、価格のほうも去年の暮あたりから大体横這いの状態にあるように見受けられるのであります。