1972-04-11 第68回国会 衆議院 公害対策並びに環境保全特別委員会 第10号
鉱床または鉱床の部分によりましては、硫砒鉄鉱その他砒素分の高い鉱石を随伴して産出したであろうと思われるわけでございます。
鉱床または鉱床の部分によりましては、硫砒鉄鉱その他砒素分の高い鉱石を随伴して産出したであろうと思われるわけでございます。
山へずうっと上がって行きますと、もう硫砒鉄鉱の鉱石があっちこっち散らばっていると、こういう状況で、これは毒にはならないのかどうか。雨が降ったりしたら、砒素が水に溶けることは間違いない事実ですが、こういったものがもうあちこちに見られる。それに、いま応急手当てとして、通産省のほうでとめる工事が行なわれておるという現状です。
○政府委員(久良知章悟君) 新木浦鉱山、これは大分県の南海部郡に所在する鉱山でございまして、非常に歴史の古い、やはり慶長三年から開発を進められまして、むしろ近年に至りましては、稼行したり休止したりということを繰り返した山でございますが、過去におきましては、金、銀、銅、鉛、亜鉛、すず、硫化鉄、硫砒鉄鉱等を採掘いたしております。
そこで、亜砒酸のことについてはわかりましたが、硫砒鉄鉱そのものについては毒ではないのか、毒物ではないのか、この点はいかがですか。
それからもう一つは、これも担当は労働省ということになるか、通産省ということになるか、はたして砒素焼きがまというものがどういうかまで硫砒鉄鉱を焼いて亜砒酸をとっていたか、その作業現場を再現すべきだと思います。とにかく私たちがいま写真で見る、あるいは当時の従業員の方から聞く範囲では、それこそ原始的な石を積んだかまどをつくって、硫砒鉄鉱を焼く。
砒素を焼きます原鉱といたしましては、これはいろいろな形があるわけでございますが、大部分のものは硫砒鉄鉱というふうな形であるわけでございます。
「日本鉱山史」によりますと、日本で出ます砒素の鉱石、これはほとんど全部硫砒鉄鉱という形で出るわけでございます。単独で砒素が産出されるということはほとんどないわけでございます。硫砒鉄鉱の形で、銅、スズ、金というふうな鉱石と一緒に随伴して産出するわけでございます。
○久良知政府委員 土呂久地帯に残されております鉱滓、それからズリの硫砒鉄鉱その他の形で素が入っておるということは事実でございます。したがいまして、先生おっしゃいますように大雨、大水のときにやはり川に流入する可能性があるわけでございますので、ズリの堆積場につきましてそういう川への流出を防止する鉱滓扞止堤その他の設備をつくらせておるわけでございます。
それから砒素の製錬でございますが、この砒素はいろいろな形で出るわけでございますが、この鉱山では硫砒鉄鉱と申しますか、砒素と硫黄と鉄との化合物の鉱石が主でございまして、ある場合にはこれに銅が若干入っておるというふうな鉱石であったわけでございます。