1964-05-21 第46回国会 衆議院 農林水産委員会商工委員会連合審査会 第1号
硫安自体についてはこういうことでありますが、しかしアンモニアというものが硫安だけに使われるかというと、そうではございません。その他の化学の面における原料にもなるわけであるし、硫安以外の肥料にも——硫安という名前がつかない。アンモニア系肥料ではあるが、硫安ではないというようなものにも使われている。こういうような特性がございます。
硫安自体についてはこういうことでありますが、しかしアンモニアというものが硫安だけに使われるかというと、そうではございません。その他の化学の面における原料にもなるわけであるし、硫安以外の肥料にも——硫安という名前がつかない。アンモニア系肥料ではあるが、硫安ではないというようなものにも使われている。こういうような特性がございます。
そういうこともあり得るというわけでありまして、今後の硫安工業というものは、まあいろいろのやり方もあろうかと思いますが、しかし、だんだん、世界的に見て、硫安自体の需要が、それだけ伸びるかどうか。
今すでにもう激甚な国際競争をやっておるのでありますから、国際消費が、この国際競争を乗りこえて、そして日本の硫安が大量生産によって、輸出拡大によって伸びていくといっても、これは硫安自体国際的にだぶついてきている現状であります。そうすれば、この大量生産によるコストダウンというのは今後非常に困難な問題でないかと、このように思うのであります。
たとえば西ドイツのごときは、硫安は相当高値で一応農家に買わせて、そうして今度は補助金を出しておりますから、硫安自体は、農家が使っておる硫安は安いけれども、しかしながら生産価格というものを見れば日本とはたいして違わないことになっておる。それを今度は売る場合にはどうするんだというと、やはり三十六、七ドルあるいはそれ以下ででも売り込もうというようなことをしております。
しかし、いま仰せになったように、一応それだけの赤字を見ておるじゃないかということは事実でありますが、今後のことを考えてみますと、ことしの一月から来年の九月までの硫安自体——高度化成とかほかの肥料は別といたしまして、硫安について数字をとってみますと、やはり硫安をつくっておる会社は、実質的に二十五億円ないし三十億円の赤、字が出てくるだろうと思うのでありますが、肥料二法が存在いたしておりますから、今後の審議会
○福田国務大臣 お説のとおり、硫化鉱が相当滞貨をしておるのでございますが、その事情は、御承知のごとく、硫安に対する需要がそれほど伸びておらないので――一つは、硫化鉱を出たところですぐ肥料にするようなくふうができると一番いいわけでありますが、その場合には、たとえば地熱とか天然ガスを利用して硫化鉱に結びつけて企業化してはどうかという問題も研究したことはあるのでありますが、なかなかこれも、今日のように硫安自体
そうして硫安自体の伸びが、ことに内需においては少し減ってきておる。しかし、輸出の方は、これは無理をしているためかどうか知りませんけれども、かなり伸びて、この四、五年来で約倍近く輸出がふえておるというようなことから見てみますと、やはり硫安のコストを下げる、あるいはその類似の肥料のコストを下げていくということがどうしても必要になる。
これはいろいろ設備に欠陥があるようでありまして、今まで石原産業から硫酸を買っておったが、これも石原産業がほかの事業をやっておるので、硫酸がだんだん供給が減るとか、そのほか種々なる難点があり、それは東海硫安自体がすでに拡張計画を持っておる。それに従ってわれわれもその拡張計画というものを知っております。それにはむろん支障のないように土地は十分ある。
但し来年度におきましては硫安自体も多少増産になりますし、更にアンモニア系の窒素肥料全体といたしましては相当の増産になるわけでございますが、これによる人員の増加は見込んでおらない、現在人員を以て、而も現在の単価を以て企業を遂行してもらう、少くとも原価計算の上ではそういう前提に立つておるわけでございます。
合理化計画そのものは、ここに御指摘になりました二百億前後の資金によりまして、硫安自体に七ドル程度の価格引下げは可能である。
それが尿素に転換したことによつて、硫安自体のコストが下るのだという説明かどうもさつきから納得が行かない。だからこれは窒素分としてのコストが下るというならよくわかるとさつきから申し上げておる。要するにこれはアンモニヤの高度利用なのです。高度利用としての尿素、硫燐安というものは考えられるのです。けれども尿素に行つたからといつて硫安が下るということは、どうしても出て来ないですよ。
からいたしますと、やはり従来の硫安工業というものが、硫安だけを作業工程で唯一の目標としております場合には化学操作あるいは化学原料の有効な使い方というような見地からいたしましても、相当不合理な要素もございますので、これを合理化するというそのこと自体が、農村に対します供給源として、あるいは肥料形態の変更ということにもなりますし、あるいは作業装置その他の変更、あるいは原料部門の変更というようなこともあわせ考えて、硫安自体
そういう意味合いにおきまして、私はやはり硫安工業の合理化、硫安自体のコスト引下げに役立つ一つの手段と申しますか方式である、こういうぐあいに考えておるのでございます。
○川俣委員 それは経営の合理化ということになつて、肥料といいますか、硫安化学系統の会社の、いわゆる経営の向上にはなるかもわかりませんが、硫安自体から見ると、生産能力が今二百五十万トンあるいは二百七十万トンあるのだということは、そういう意味の合理化じやなくて、これが結局は、他のア糸に移行いたしまして、肥料硫安として出て参ります能力は、二百五十万トン、二百七十万トンあるのだということは一つの宣伝であつて
生産コストにつきましても、これは権威ある調査ということではございませんが、このような技術というものの進歩を勘案いたしますと、硫安自体のコストよりもさらに低目になつているように見受けるのであります。