しかし、あらゆる事情によって、十月十一日の大蔵委員会まではそういう御返答もやむを得なかったとしましても、その次の日からは何らかの手を打っていただいておるのではないかと思いまして、一カ月たって十一月五日の午後三時半、大蔵省に石原官房長をたずねてみましたところ、十月十一日の委員会における答弁と何ら変っていないことがはっきりしましたとき、実に情ない父との再会を重ねた感じがしたのであります。
ただいま申し上げましたよう事情によりまして、いずれにしても外交保護権を行使することもできないならば、とにかく擬制的な解釈でもって内地へ引き揚げて来た日本人と、日本の潜在主権を持っております沖縄に引き揚げて来た日本人と、そこに何ら差別的な処遇を受けるということのないような推置をこの際講ずるの考え方はないか、何かそういう方法を研究するの意思はないか、この際石原官房長からもう一ぺん伺いたいと思います。
それからまた先ほどの春日委員に対する答弁では、石原官房長の答えにも、現実になかなかなしがたいというような点で答弁をされておるようであるが、これは現在までにおいては、相当困難な問題もあろうけれども、何とか開いていく道はないのかどうか、特に今日本の外交は、ソ連との間に国交回復の問題をやっておる。ソ連との国交回復については、日本の外務省は、どちらかというと臆病な態度をとっていると思う。
ただいま石原官房長から御答弁申し上げました程度のことは一応申し上げられ得るのでありますが、さらに法律的には、いわゆる行政分離の命令が終戦後出たわけであります。それ以後日本の法域の外にあった、事実問題としてあったのみならず、そういう法律の体系になりまして、そういうことの関係から、あとは技術的に現在のような状態になっておるわけです。その際沖縄の方に、もちろん国民としての国籍もあるわけであります。
○青柳秀夫君 私は根本官房長官から今非常に真剣な御意見がございまして、ぜひ一つお願いしたいと思うのでありますが、また石原官房長は休職にはできないから依願免官にしたというようなことを前にもおっしゃっておって、依願免官がこの際一番厳格な措置である、妥当なる措置である。
○青柳秀夫君 石原官房長にお尋ねするのでありますが、井上局長に対して依願免官をおとりになった、そのやむを得なかった理由ですね、それを簡単に一つ御説明願いたい。
石原官房長は、大体軍人預貯金をも含めて、一体この問題をいつごろ処理されるのか、政府としての結論が出るのは一体いつごろか。と申しますのは、これらの関係各団体の代表者が、ある者は接収された土地の補償を、ある者はこれらの経済上のいろいろな権利を補償してもらいたいという主張で今国会へみなやってきている。
○田中委員長 前田君、ちよつと申し上げますが、石原官房長、石炭局長の佐久君、公益事業局長の中島君、鉱山保安局長の吉岡君が来ております。
それでは先ず予算並びに法案について石原官房長より御説明をお願いいたします。