1952-07-30 第13回国会 衆議院 水産委員会 第52号
○石原(圓)委員 いろいろ拝承いたしまして参考になりました。ごもつともの点もたくさんあると思うのであります。ところでわが国の水産物の輸出、いわゆる外貨獲得という点から申しますと、先刻来申しますこんぶ、するめ、いかの各品目、それに魚類カン詰、真珠等があるのであります。
○石原(圓)委員 いろいろ拝承いたしまして参考になりました。ごもつともの点もたくさんあると思うのであります。ところでわが国の水産物の輸出、いわゆる外貨獲得という点から申しますと、先刻来申しますこんぶ、するめ、いかの各品目、それに魚類カン詰、真珠等があるのであります。
○石原(圓)委員 通商産業政務次官が御出席になりましたので、一応御質問を申したいと思うのであります。そのうちもつとも重大視するところの中共との貿易に関することであります。きのう通産省からも御出席になつたのでありまして、そのときにまず第一にお尋ねいたしましたのは、外務省に対してのお尋ねでありました。
○石原(圓)委員 私は、漁業及び水産物の貿易等については、できるだけ当業者間の折衝が必要である。今の言葉で申しまするならば、漁業者、水産業者の国民外交ということが言えるのであります。たとえば朝鮮のごときは、漁業及び水産に関しては日本を親のように思つておるのであります。漁業者も加工業者も、師匠のような、親のような考え方で日本に臨んでおるのであります。
○石原(圓)委員 私の第一回は、中共貿易に対する中共における政府の措置いかんということをお尋ねしたのでありますけれども、それには当てはまらない御説明であつたのであります。そこで端的にひとつお尋ねすることは、蒋介石政権を吉田内閣が認めて協定をした。
○石原(圓)委員 この点は同僚委員が、たとい二、三時間の短時間でもいいから、時間をさいて現地を調査することをぜひこの際実行に移したいと思うのであります。この点ぜひ御賛同を得て全員一致決定されんことを希望いたします。
○石原(圓)委員 先刻来の質問の問題はこれは非常に重大でありまして、かつて私は、この損害の賠償なるものは、そのとき限りでやつてはいけない。漁場を荒らし魚族を散乱せしめ、演習があると当分は漁獲ができない。
○石原(圓)委員 この問題はまつたく重大であります。一ときも捨てておけぬ問題であると思いますから、われわれ議員側も別個に緊急なる処置をとるべく努力をしたいと思いまするが、どうか外務当局、水産当局においても、即時これが打開実現について努力せられんことを、切に要望をいたします。
○石原(圓)委員 この問題の質問はこの程度に私はとめたいと思うのでありますが、他にこれ以外の質問をすることはさしつかえありませんか。
○石原(圓)委員 先刻問題になりました行政機構改革のうち、水産庁の問題であります。これに対しては、今朝十時水産議員連盟の臨時総会を開きまして、種々論議の結果、以下のような決議をいたしたのであります。 農林省設置法案中水産庁の取扱については飽くまで衆議院議決の通り各党々議を以て支持せられんことを強く要請する右決議する こういう決議をいたしました。
○石原(圓)委員 私は今回アメリカにおけるまぐろ関税に対して、まことに日本に対する好意ある措置がとられたので、この際決議案を提出して御決議を願いたいと思うのであります。その案文を朗読いたします。
○石原(圓)委員 もう近く、少くも本月中か来月早々に支出ができるものでありますか。大蔵省との折衝と申しますけれども、すでに予算はできているのであつて、ただ手続上の問題と私は心得るのであります。ぜひとも今月中か来月早々——入梅期が終ればこの問題は能率の上らないことになるのでありまして、季節的に非常に急ぐ問題でありますから、さらにお尋ねする次第であります。
○石原(圓)委員 私は漁業に関する影響の生ずる法律をつくる限りには、漁村の今申したような問題に対しても、あなたの方が相当の権限を持つ法律をつくるべきだと思うのであります。そうしなければ、海底電線をひつぱる場合には、漏業権は停止もしくは制限を加えられる。そうしてその電信をひつばつた向うの島の陸上の施設については、何ら関係も権力も持たないということになれば、非常にそこに矛盾が起ると思う。
○石原(圓)委員 これは突然拝見しまして、まだ詳しくわからぬのでございますが、この水底という文字から申しますると、従来海底電線とかいう言葉が通用語になつておつたのでありますが、それが水底線路ということになりますと、あるいは河川というものに重きを置いたような條項にも見えるのでありますが、決してそろでなかろうと思う。
○石原(圓)委員 あなたの答弁はその程度でやむを得ないと思いますが、この問類は、電力にあつては、公益事業委員会その他通産省等に大関係があると思うのであります。よつてこのものが一挙に解決できるように、あなたの方の大臣にも、この委員会の要望をすみやかにお伝えくださつて、何らかこの際に解決のつくことを強く要望しますから、その点を御承知おき願います。
○石原(圓)委員 代船建造のことで申し添えておきます。このことは、松田委員が非常に熱意をもつて心配されて、議員連盟へも持ち出された問題でもありますが、その後聞くところによると、この代船建造の資金は、水産庁塩見長官において特別なる考慮があるから、そのために漁船課などは差控えておれというような話もあつたということを、間接に聞いておるのであります。
○石原(圓)委員 この問題は最も緊急な重大な問題であります。ことに北海道の漁村のごとき、また全国の離島のごときは、最もこの問題に苦しんでおるのでありまして、一刻も早くこれが実現を要すると思うのであります。一例を申しますと、三重県の志摩軍神島村、この神島村は伊勢湾のまん中にある島でありまして、燈台を設け、外国船の出入その他に非常に重要な役割を負担しておるのであります。
○石原(圓)委員 これは直接運輸大臣の所管とも申しかねますが、この機会に水産業者の希望しておる点を申し述べてお考えを願い、またそれに対する御意見もあつたら、この際お聞かせを願つておきたいのであります。 水産議員連盟におきましては、外油の統制撤廃並びに関税撤廃の実現に強力に努力をしたわけでありますが、関税の撤廃等もそれぞれ目的を達することになつたわけであります。
○石原(圓)委員 前刻以来、協同組合法の一部改正について論議をせられておりますが、提案者の松田委員の申されることも非常に考えるべき点が多いと思うのであります。また小松君の、民主主義の立場から、政府に権限を持たすことはいけないということも、大いに了承せにやならぬ点だと思うのでありますが、何分にも経済行為を全国的な団体がやるという場合は。
○石原(圓)委員 ただいま松田提案者の御意見がはつきりしまして、まことにわが意を得たものと思うのであります。この漁業協同組合法は一部修正ということではなく、全般にわたつて大修正を加える、むしろつくりかえるということの必要を感じておるものであります。
○石原(圓)委員 本案に賛成します。但し、これは全漁連、全国を打つて一丸として結成された連合会に限るということをはつきりしておきたいのであります。
○石原(圓)委員 公海漁業に関する小委員会としては、以上各項の理由により、本條約は今国会においては継続審議の手続をとり、しかる上至急実地調査を行い、その上にて採決するを妥当と認む。なお米国国会は審議いまだ半ばにあり、カナダも何どき審議するも未定とのことである。はたしてしからば、ひとり日本のみ不利益を忍びて決定するは不可である。
○石原(圓)委員 そうしますと、わが国の国会は、あるいはまた延長されるかもしれませんけれども、一応この二十日までになつております。すでにアメリカは今月中かかる。そうしてそれが認められるか認められぬかまだわからない。
○石原(圓)委員 昨日外務委員会との連合審査の際の質疑の残りをお尋ねいたします。この問題の批准につきましては、御承知のように、水産委員会の空気は非常に険悪であります。従つてできるだけ核心に触れた質疑応答をしておく必要があると思うのであります。
○石原(圓)委員 なるほど私の申し上げた満限の問題、科学的な施設調査の問題、保存措置の問題、この問題は水産庁が実際の担当の範囲かと思います。従つて水産庁の主張を信じて外交的な面から方針をきめたということはあり得ることと思うのであります。しからば水産庁の方では、この三つの問題は信ずる程度まで調査研究が徹底しておるのかどうか、その点をお伺いします。
○石原(圓)委員 私は農林省と外務省が相談の結果きめたというような、外務省の責任回避のようなお言葉は、非常によくないと思うのであります。その内容のいかんにかかわらず、政府は政府であります。よつて一元的な御説明をいただかなければならぬと思うのであります。しかしこの問題は後日に残します。 次に過日、日米加の協定によりまして、かに工船、さけ、ます等の出漁をすることになつたわけであります。
○石原(圓)委員 私のお尋ねしたことを、大臣ははき違えておるようであります。今日問題となつておるところの日米加三国協定においても、ここに論議が残されておるのでありますが、そのほかに台湾政府との漁業上の交渉、朝鮮との交渉、中共、ソ連等、まだ日本全国土を包囲するところの漁業全体が残されているといわなければならぬのであります。
○石原(圓)委員 既設のものを、これができたらそれへまつ先に買収させろとか、併合させろとかいうものがあるかないかということを御存じはないかということを尋ねたのでございまして、あなたの御意見をお尋ねしたのではないのであります。その点は非常にはつきりさせておかねばならぬ点であろうと考えますし、私もそういう点について多少耳寄りのことを聞いたものでありますから、お尋ねをしたわけであります。
○石原(圓)委員 一応了承いたします。ただ私らの知つておる範図では、農林省の統計部を監にする。監ということは何だか要領を得ないような感じがするのでありますが、およそそういう行政機構において、統計事務のようなことを監というような名目をつけてやる例があるかないか、これを調べなければならぬと思つておるのでありますが、それはそれとして、水産庁が独自の考え方を持つて行かなければならぬのじやないか。
○石原(圓)委員 一線を画したことの前例がないとすれば、それは自由平等の原則に対する日本の譲歩といわなければならぬと思うのであります。しかしごのことはこれだけを申し上げて次の質問に移ります。 一九四五年九月二十八日にトルーマン大統領は、アメリカの距岸百五十マイルないし二百マイルの漁業保警。海区を太平洋に設定するという宣言をしたことがあります。
○石原(圓)委員 百七十五度線は科学的にこれを尊重すべきであるというようなお説は、もつてのほかといわなければならぬと思う。公海の自由を認める原則において、かかる一線を引くことが科学的に必要だということは、私は暴論に近いと思う。
○石原(圓)委員 昨日の私の質問に対する石原外務次官並びに土屋欧米局長の御答弁の一部を要約いたしますと、今回提出された日、米、加漁業條約は、これまでの漁業上の国際條約の前例を破つて、国際間の公海企業の自由を制限する片務的の漁業制限を設定したこと、すなわち国際間の漁業企業の自由の原則に例外を設けたこと。この漁業制限を画する一線を條約の本文に明記したこと。
○石原(圓)委員 ただいまの御説明に対しては納得ができにくいのであります。ことにこの條項のうち最も不満とする点は、元来アジア系のさけとアメリカ系のさけとは、ともに成長期中ベーリング海で混淆して成長する。ことに、産卵のためにその母川に回帰するのでありますが、北アメリカの諸河で産卵され発育するさけの分布は、大陸たな及びその付近の海域に限られておるというのが常識であります。
○石原(圓)委員 これ以上極端に論議をしますことは、私ども議会人としての立場から、また今後に及ぼす国際漁業の影響というようなものは人一倍に憂慮するのでございまして、その点に影響の起ることをおそれまして、ある程度以上は次の機会に譲りたいと思います。ただ私の繰返し申し上げますことは、どうしてガラス張りの明朗な方法で外交交渉をしないのか、この点であります。
○石原(圓)委員 ただいまの御説明の中に納得の行くものもありますが、納得できないものも相当あります。これは理論の点も相違があります。なお研究を要して主張をする点もありますが、ただここに西経百七十五度線をごの條文に入れなければならぬということは、どういう点から起つたのであるか。
○石原(圓)委員 取締りの問題で長時間を費したあとでありますが、御当局の御答弁はどうも核心にふれないように思うのであります。第一瀬戸内海なるものは、毛利氏の時代から海賊の巣である。伊勢湾もその通りであつて、われわれも先祖は海賊であつたかと思うておるのであります。そういう海賊の伝統的な血をもつて今日密漁をやつておる。そのものを普通の取締りでやつても効果は上らない。
○石原(圓)委員 長官は、赤道直下の向うの方へやつて、かつお、まぐろの従来の漁業者をおびやかさないようにするというお言葉でありましたが、それは全然実行できないことであります。航海中にまぐろやかつおに行き当つて、漁業者がそれをとらずに赤道を向いて船団が突破し得るというような、そんなばからしいことはないのであります。至るところでとるのであります。
○石原(圓)委員 ただいまの御説明でありまするけれども、国際漁業の関係につきましては、日本の漁民の総意を反映せしめる手段方法に欠くるところがあると私は思うのであります。このいわゆる国民外交、漁民外交という建前をとられて、日本の漁民の総意を反映せしめるという方法に、いま一段のごくふうが必要でなかろうか、こう私は思うのであります。ぜひその手段をとつてもらいたい。
○石原(圓)委員 ただいまの農林政務次官の御意見はまつたくその要を得ておると思うのであります。従来外国との関係におきまして、以前には一流の財政家が財務官として海外に派遣されておつた。そのために日本は財政上大きな便益を得たことはしばしばあつたのであります。独立後の今後は、輸出産業に対する官吏の有力な者を諸大国に駐在させる必要がある。
○石原(圓)委員 朝鮮並びに台湾の全般の協定が思わしく行かなくて停頓の状態にあることは公知の事実でありますが、そのうちの漁業関係は困難な状態のうちに入つておりますか。
○石原(圓)委員 はなはだ要領を得ません。これは要領を得ようとするのが無理であります。ここに通産省に対しては私は非常に感謝するものであります。ただいまの説明で、このカン詰等水産物との輸出に対するところの諸種の計画のあるところを明示されて、そうしてその熱意を示されたことをまことに感謝します。それにかわつて外務省の方からは、何もありがたいような、安心のできるような御説明はないのであります。
○石原(圓)委員 この問題に対しての田口委員の質問に対するただいまの答弁は非常に不可解であります。この問題によつて生ずる損害は、アメリカの軍隊との関係であります。しからば、アメリカより賠償を受けねばならぬ問題であります。それにもかかわらず、国内法の運用でやつて行こうとすることは、いわゆる国費をもつてやろうということで、アメリカに弁償させるという意味が含まれていない。
○石原(圓)委員 私は一応当局で練り直して再提出するのが最も妥当と思うのでありますが、ただいま松田委員より非常に大局的な見地からの御意見が出たのであります。その点には私も同一意見を持つておるのでありまするが、ただその場合において、零細な沿岸の漁民が下敷になつてそのために非常な苦痛を感ずるということをおそれるがために、繰返し申し上げる次第であります。
○石原(圓)委員 安全保障条約そのものの性格は、沿岸であろうが公海であろうが、日本の領海であろうが、国際的に相互に安全なる方法をもつて漁業ができ得るということが根本の精神でなければならぬのであります。
○石原(圓)委員 ただいまの答弁を調達庁にいたさしめるということは不当であります。調達庁というものは、過去のことを実例のように御説明なさるにとどまるのであり、調達庁そのものは今後の存在がどうなるかわからない、そういう役所をたよりにして今後の漁業の損害をきめるというようなことは、われわれは考えていないのであります。どうして水産庁がこれに対する説明をしないのか、はなはだけしからぬ。
○石原(圓)委員 この法律を拝見しますると、ただ単に水面を使用するということのみに限られておるようでありまするが、演習中に実弾射撃等の影響を受けて、後日にもあるいは機雷の爆発であるとか、その他科学的な関係から海水が汚濁するとか、そういう関係で演場を荒廃せしめ、または磯焼けを起し、その使用をしたあとは数年も魚族が集まらないとか、漁業ができないとかいうようなことは、どういう方法でこれを処置されるか。
○石原(圓)委員 漁港の数がだんだんふえるが、これに伴う予算がふえない。これはどこに欠陥があるか、隘路があるかと申しますと、水産庁内の機構が漁港課ではいけないということを私は断ずるものでありますが、水産長官はどう考えておるか。厖大なる仕事になつて来たが、依然として昔のままの課の制度では絶対にふやすことはできない。予算をふやし仕事を充実することが根本である。私はそう考える。
○石原(圓)委員 はなはだ不満足でありますけれども、時間の関係でその追究は後日に譲ります。 この際補正予算で相当追加を要求する意思が水産庁自体にありますか、あるならばその程度、調査の内容等の説明ができればお願いをいたします。
○石原(圓)委員 そのお言葉は銀行局を代表する総務課長さんのこの委員会における言明でありますから、私どもはかたくその点を確信を持つものであります。委員会が済んだならば、ただちにもその具体化に移るように、もう委員会が済んだら、また水産庁から何とか言つて来るだろうというようなことでは、漁民はほんとうに行き詰まるのでありますから、特にこの点は強い意味でお願いをいたしておきます。
○石原(圓)委員 福田さんは銀行局の総務課長さんでありまして、およそ銀行局の仕事のすべての立案、その他実行等の枢軸をなすものと思うのであります。そういう方が御出席になつたことは、本委員会においても非常にけつこうだと思うのでありますが、今後もしばしば御出席を願いたいのであります。希望として申し述べておきます。
○石原(圓)委員 私らの立場から申しますと、日本の水産物全体の漁獲水揚げをせんならぬ漁船でありましてこの問題は漁業者の生活の基本であります。