1987-12-15 第111回国会 参議院 外交・総合安全保障に関する調査会 閉会後第1号
すなわち、ソ連のSS20配備増強に対抗して、一九八三年末より米国は長距離のINFミサイル五百七十二基のヨーロッパ配備を段階的に行う、同時にソ連との間で、米ソ長距離INFミサイルの最も低いレベルでのグローバルな均衡の達成、及び短距離INFミサイルに規制を目指すという交渉を行う、これがこの二重決定の内容であります。
すなわち、ソ連のSS20配備増強に対抗して、一九八三年末より米国は長距離のINFミサイル五百七十二基のヨーロッパ配備を段階的に行う、同時にソ連との間で、米ソ長距離INFミサイルの最も低いレベルでのグローバルな均衡の達成、及び短距離INFミサイルに規制を目指すという交渉を行う、これがこの二重決定の内容であります。
それと同時に、五百キロから千キロにわたる短距離INFについてもやめようではないかという、いわゆる幻の合意なるものがレイキャビクで行われました。
ICBMについてはICBM、長距離INFについては長距離INF、短距離INFについては短距離INF、そういうわけで同じカテゴリーで削減が行われ、交渉が行われているわけであります。そういう場合に、もし万一シベリアに百置くというようなことになった場合には、どうしてもこれは早く撤去をしてもらわなければいけない。その撤去をどうするかということを第二段の将来の問題として我々は考えざるを得ない。
短距離INFについては、ソ連が提案するように欧州から全廃されることが果たして欧州の安全保障に資するかどうかについて、欧州においても真剣な議論が行われているものと思われます。
こういう問題について我が方の考えを述べ、また今どういう状況に進んでいるか、今後はどういうふうになるか、ヨーロッパにおけるSRINF、つまり短距離INFの問題をめぐってNATOの国々がどういうふうな反応を示すか、それはすぐまたアジアに響いてくる問題でございます。 そういうような非常に重要なときでありますから、そういう問題について隔意なき話をしてくるということぐらい今日大事なことはない。