1993-10-27 第128回国会 衆議院 規制緩和に関する特別委員会 第3号
実際のところは、我々のような業界はそういうことをするから認められない、保全経済会のようなことが起こるということをおそれておられるのかというと全く違うわけでございまして、我々がコマーシャルペーパーを発行しますと短期資本市場から資金を調達する、そうすると今まで銀行から調達していたのが要らなくなる、そうすると銀行と証券とのバランスが崩れるというのが実はその心であると私は了解しているわけなんです。
実際のところは、我々のような業界はそういうことをするから認められない、保全経済会のようなことが起こるということをおそれておられるのかというと全く違うわけでございまして、我々がコマーシャルペーパーを発行しますと短期資本市場から資金を調達する、そうすると今まで銀行から調達していたのが要らなくなる、そうすると銀行と証券とのバランスが崩れるというのが実はその心であると私は了解しているわけなんです。
そのときに準備通貨としての円ということのほかに、使用通貨としての、いわば円としての使い勝手、それをどうやってふやすかということになりますと、日本における短期資本市場というのはもっと活発になってこなければいけないという面では、アメリカの言い分はまさにそのとおりなんです。では日本の短期資本市場がそのスピードでできるかというと、なかなかできない。
さらにまた、円を国際通貨として維持していくためには、TBの市場であるとかBAの市場といったような短期資本市場を育成し、維持し続けていかなければならない。それにも多少のコストがかかるという面があります。
ここらからひとつ崩していって、要するに短期資本市場というものの柔軟的な活用というものもこれから図っていかなければ、先ほどおっしゃったように、一つ一つそういうかきねを除いていかなければ、近代的な金融市場の育成と、またそれによっていろいろ財政の手詰まりの中で日銀総裁が金融政策、金融操作――ポリシーを実行される場合の手法というものがどんどん広がっていくということになるわけでありますから、考えられる余地があると
やはり金利の自由化というのは直接金融の市場から進んでいくのが適当と考えられるわけでありまして、その中でも特に短期資本市場から進めることが望ましいわけであります。そのためには、先ほど申し上げました譲渡性預金が初めて金利自由の商品となったわけでありまして、こういうものを端緒といたしまして金利の自由化は漸次進んでくることになると思います。
特に資本市場、長期資本市場、短期資本市場それぞれ諸外国に比べていろいろな問題点があるわけでございますが、短期資本市場の中でもコール市場、手形市場、あるいは先生御指摘のような現先市場等に分かれておりまして、いままでそういう金融政策の効果という点でいろいろな問題があった場合が少なくなかったわけでございます。
しかし今後、金融政策が安定成長下においてきめの細かい運営を必要とするわけでございまして、その場として短期資本市場を育成する必要がある。その育成するための有力な手段としてCDを生かすべきではないかということが一つあったわけでございます。
したがいまして、まあ資本市場からまず金利の自由化が進むことが望ましいわけでございまして、この点につきましては、先生御承知のとおり、国債につきましても、あるいは最近発行することが決まりましたCD、すなわち譲渡性預金につきましても金利の自由化ということがかなり推進されているわけでございまして、こういう点から資本市場、特に短期資本市場から金利の自由化が漸次浸透いたしまして他の部面に及ぶのが適当ではないかと
そういたしますと、一たび景気が回復し、資金需給が逼迫してくるということになりますと、中、短期の金が必要になる、そのためには長期国債を売るというような形になってまいりますので、別途観念的なお話になりますけれども、公社債市場というものを頭の中で分けてみて、長期資本市場とそれから中、短期資本市場というものに分けて考えてみまして、中、短期市場というものに中期債とかあるいは利付金融債、五年ものというものがございますが