1961-05-24 第38回国会 衆議院 法務委員会 第15号
ただ御質問の趣旨で、左翼の集団暴力というものが、非合法的な、たとえば法の一定の基準を破って暴力化する次元というものになってくると——これが素朴な愛国者という、たとえば山口二矢少年にしても思想以前といっていいほどの狂信的な考え方を持っている。
ただ御質問の趣旨で、左翼の集団暴力というものが、非合法的な、たとえば法の一定の基準を破って暴力化する次元というものになってくると——これが素朴な愛国者という、たとえば山口二矢少年にしても思想以前といっていいほどの狂信的な考え方を持っている。
だから私は山口二矢少年のあれを見ても、あのくらいの少年でわざわざあんなわけのわからない辞世を書いて残すという気持なんかというものは、これは後世吉田松陰とかいろいろそういう人と同じような愛国者であろうということを世に示したい意思があったから、ああいう行動に出た、子供らしいといえば子供らしいのですけれども、日本の従来の右翼のビヘヴィアとも言えば言える。
これらのティーン・エージャーのうち、右翼思想にかぶれた者が実に山口二矢少年であり、小森少年でありまして、従って、こんな社会の状態が続いたならば、幾人の山口少年、小森少年が出現するか、予断を許さぬものがあると私は思うのでございます。 しからば、一体なぜ少年たちをして暴力行為を平気の平左でやらせておるのかということについて、私は深く反省をいたしてみたいと思うのでございます。
浅沼事件のあと、山口二矢少年に対して、これを賛美して、あるいはこれを神に祭るべきであるという一部の意見すら出たということを、われわれは新聞その他で聞いておりまするが、法務大臣は、そういう事実、その動き、その後の経過等について調査されて、資料としてお持ちですか。
たまたま本日、日比谷の公会堂におきまして、この淺沼委員長を刺殺いたしました山口二矢少年の慰霊祭なるものが、国民葬という名によって行なわれておるのであります。この行為を是認し、この行為を賞揚するための国民葬が本日行なわれておる模様であります。私はこの点に対して、民主主義確立、また暴力否定という建前に立つ政府は、一体いかなる所論、いかなる見解をお持ちになるか、この機会に承っておかなくちゃならぬ。
だからあなたの方で今のような専門家が指摘されるような死体検案のこの事実については、深く戒めなければならない点があるにもかかわらず山口二矢少年の場合、これは死体解剖いたしましたか、行政解剖、司法解剖、これは一体どうなっておりますか。