1959-11-17 第33回国会 参議院 予算委員会 第4号
どうしてもあなたはこの相互防衛条約方式にいかれるという、これをおやめにならないのか。相互防衛条約方式だけはこれをやめるというお考えに、静かにみずから省みて、日本の将来を考えて、もう一ぺんそこに立ち返る余地がないのかどうか。 これは同じことでありまするが、巨頭会談や軍縮の進展を待って、いきなりやめろとは言わないにしても、少なくともそれまで調印を待つべきではないか。
どうしてもあなたはこの相互防衛条約方式にいかれるという、これをおやめにならないのか。相互防衛条約方式だけはこれをやめるというお考えに、静かにみずから省みて、日本の将来を考えて、もう一ぺんそこに立ち返る余地がないのかどうか。 これは同じことでありまするが、巨頭会談や軍縮の進展を待って、いきなりやめろとは言わないにしても、少なくともそれまで調印を待つべきではないか。
安保条約を相互防衛条約方式に切りかえることは、わが国民の上に重大な影響を及ぼすものとなることは、火を見るよりも明らかでございます。まず防衛庁費の増額が必然的に生じて参り、それはすべて国民の負担に転嫁せられるのでございます。しかも、バンデンバーグ決議に基づいて、自助及び相互援助による防衛能力の維持発展を約束しようとしております。
もしそうでないとするならば、少なくともその改定の方向を基本的に再検討して、相互防衛条約方式、具体的に申すならば、バンデンバーグ決議に基づく第三条の自助及び相互援助による防衛能力の維持発展の約束、並びに第五条の共通の危険に対処するための行動の宣言、平たく言えば、共同防衛の約束、これをとりやめて、基地貸与協定の性格のものとしての改定に問題を限定される御意向はないか。
初めの段階では、まあ相互防衛条約方式だというようなことを、参議院の私の質問に対して総理はお答えになった、その後、警職法問題でいろいろつまずきがありまして、そのころには藤山さんは、こういうことはもうやめだ、基地貸与協定でいく、こういうことになった。
私がなぜその点を非常に問題にしたかというと、相互防衛条約方式をとるならば、これは基本精神としてのヴァンデンバーグ決議というものが必ず条約の条項に出てくる。それは日本に対する干渉であるとか、軍事的支配であるという議論は別として、その政治面は別として、私は法律的にもあるいは日本の国防という観点からいっても、非常に大きな問題がそこに伏在しているということを指摘したい。