1999-03-30 第145回国会 参議院 農林水産委員会 第9号
平野部に多くの人が住めるようになったのは、私たちの先祖が、米をつくる水を確保するため、営々と山に木を植え、川を整え、そして水田農業を維持するための水の共同管理等々を通じ、相互扶助的地域社会を形成してきたことにあります。この国土が生んだ木を使い、米を主食とすることが国土と環境を守る基礎であり、日本の文化が米と木の文化と言われるようになったのも実にそのためであります。
平野部に多くの人が住めるようになったのは、私たちの先祖が、米をつくる水を確保するため、営々と山に木を植え、川を整え、そして水田農業を維持するための水の共同管理等々を通じ、相互扶助的地域社会を形成してきたことにあります。この国土が生んだ木を使い、米を主食とすることが国土と環境を守る基礎であり、日本の文化が米と木の文化と言われるようになったのも実にそのためであります。
平野部に多くの人が住めるようになったのは、私たちの先祖が、米をつくる水を確保するため、営々と山に木を植え、川を整え、そして水田農業を維持するための水の共同管理等々を通じ、相互扶助的地域社会を形成してきたことにあります。この国土が生んだ木を使い、米を主食とすることが国土と環境を守る基礎であり、日本の文化が米と木の文化と言われるようになったのも実にそのためであります。
そして、日本の水田農業がつくったものは水の共同管理や労働の結いなどを通して、相互扶助的地域社会を形成してまいりました。株式会社がこの農村社会に入ってきますというと、ちょうど今、町で起こっているそれと同じような状況が起こってくるのではないか。 そういう意味からも耕作者主義というのを大事にしていくべきではないかと思うのですが、大臣、いかがでしょうか。
同時に、農業生産活動を通じてそこに相互扶助的地域社会を形成してきたという状況があります。このコモンズ的相互扶助的地域社会というのが共同社会として国土と環境と景観等々を守る重要な役割を担ってきておるということであります。 そうして見てみますというと、株式会社が入ってきて果たして家族農業と同じような役割を果たすことはできるであろうか。
つまり、相互扶助的地域社会と地域コミュニティーが町ぐるみ、村ぐるみの体制をつくってくれたということだったと思います。 それからもう一つは、ボランティアの皆さんの活躍であります。
水田を柱とした複合型の日本農業は、水などの共同管理を通じて相互扶助的地域社会をそこにつくってきました。それは競争と切り捨ての社会ではなく落ちこぼれを出さぬ社会であり、したがって特定農家の突出も歓迎しないという性格を備えております。