○吉田正雄君 これはある週刊誌で報道しているんですけれども、「国の定期検査で、盲栓の一つ一つまでいちいちチェックできないということはわからないではないが、半年たらずのうちに、部品関係の材質ミスが何度も繰り返されるようでは、地元県としては見過ごすわけにはいかない。」といって福井県の河野浩・原子力安全対策課長が述べているんですね。
○小巻敏雄君 それは、開発第一主義で、いまのように念を入れないでそのまま操業しながら運転をする、炉をとめないで運転をするということもあり得たと、こう言われておると思うわけですけれども、何と言っても、この中で作業をしておるのは、前にも質問したので明らかになったように、減肉をするとパイプにピンホールができる、そのために盲栓をする、取りかえをすると、こういう作業を行っておる過程で、実際問題として運転しながらやるというようなことは
○木原委員 私も、技術的なことは素人でよくわからないのですけれども、しかしそれらしきところには盲栓をはめてみたというような措置はとったわけですね。それ以外のところにも穴があいていっている、そういう状態なんですか。
そこへ盲栓をはめてやった、こういうような話を聞いているのですが、いままでわかった推定原因、そういうものはどういうことなんですか。
それからついでに、いま蒸気発生器の問題が出ましたけれども、実はやはり問題になりますのは、美浜の原子力発電所の蒸気発生器の事故のような場合は、これを修理するときに、これは非常に時間を短くしなければならないために、爆発で盲栓をするということをしているわけです。このときに、やはり政府側の資料によりますと、二・三レムか二・八レムの被曝をしたというふうなことがあるわけです。
○石野委員 検討するのは非常に結構ですけれども、熱交換器の六千数百本のうち二千本以上が全部盲栓閉じをしちゃっているという、こういう状態のもとでは、所期の発電能力も出てこないと思いますし、その後、残ったものにもまた同じような危険が出てくる可能性を持っているとすれば、恐らくこの熱交換器は、ちょっと使えなくなっているのではないだろうか。
○小巻敏雄君 私も美浜へ行ったこともあるんですけれども、ここで聞いてみると、一本を盲栓するために作業時間は非常に早い者で三分ぐらいだというんですね。二人ペアでやってそして作業を進める。三分間で三百ミリレムの被曝をするというんですから、こういう状況でやれば、最も手の早い人でも年間に一人当たり十七本ぐらいしか直せない勘定が出てくると思うんです。
○小巻敏雄君 結局、八千八百五十二本のこのパイプの中で、トータルでは二千百六十三本のこのパイプの減肉があって、これを盲栓作業で詰めてきたというのがいままでの内容だったんじゃないですか。
その点について、いま三菱重工の高砂工場で実験しているらしいのですが、なぜこの前、二千十三本の盲栓をして運転に入ろうとしたあの時点で、こういうふうな原因究明の実験をやらなかったのか、またやらせなかったのか、この点についてお答えをいただきたい。
ただ、今度の蒸気発生器の細管の問題につきましても、いろいろその後検査をやった結果、大体二千九本の盲栓工事をやって、そして会社としてはいろいろな検査等を行なって、営業運転を八月上旬にやりたいという新聞発表もやっております。
また先生がおっしゃいました美浜の問題でありますが、これはおっしゃるように当初の千五、六百本盲栓する予定を大幅にふやしまして二千本程度にしましたので、計算上もおそらく定格出力を出すことはちょっと無理かと思いますが、この点につきましてはさっき先生がおっしゃったような、十分余裕をとった運転条件で今後検討して運転条件をきめていきたいと思います。
今までの盲栓による伝熱面積の減少は約二〇%で十分余裕の中に入るものである」と、こういう計算をされて、これだから理論的に一〇〇%出すとすれば出るというわけですよ。二十六本足りないのを、理論的にだって、出力が出せるはずがないわけですね。これは、いま、ここの言い回しの問題ではなしに、根本的に比較できない数字を比較して、十分余裕があると、こういうことを私は表現されておると思うんですが、この点はどうですか。
○辻一彦君 それは、蒸気発生器は三〇%の余裕を見ているから、盲栓をしたのは全体の二〇%だから——正確に言うと二二・七%、だから、まだかなり余裕がある、こういう意味ですか。
○辻一彦君 それでは、私の資料にも、盲栓をした数と、それからこれを比べれば十分余裕があると、こういう資料が出ておりますが、これについてちょっと説明してください。
そして私たちの予想もしないような細管の盲栓工事というものをやっている。八千八百本のうち約千九百本も盲栓工事をやってそれでもなお三十四万キロワットの発電所は予定どおりの稼働ができるのだというようなことをうそぶいている。こういうかまえについて私は非常に不安を持っておる。
特に昨年の五月でしたか、細管の故障が出て、それの調査に六カ月かかり、百十本の細管の盲栓の工事をやって、それから昨年十二月の十二日でございましたか、その後の炉をまた稼働させまして、ことし三月十五日に定検に入った。
百十本から千八百本の盲栓をするというので一年ごとに定期検査をやるというのですが、漏れが起こらないように、危険がないように、そのつどやるというなら、もっと技術的に、百十本が四百本か五百本になり、五百本が八百本になり、千本になり、そして最後に千八百本になったというならわかるんですよ。
○細谷委員 先回りしてお尋ねいたしますが、千八百本盲栓した、二割盲栓したら、これ以上はもう絶対ありませんか。保証できますか。思い切ってやったというんですからね。八千八百本のうち、百十本から、疑いのあるものを、その周辺も含めて二割の千八百本か千九百本おやりになったというのですから、もうこれ以上はないのですか、エロージョンもコロージョンも。はっきりしてください。